Altium Designer の新機能

このページでは、Altium Designer 24 の初期バージョンに含まれる改善点と、その後の更新で追加した改善点について説明します。様々な改善を提供することに加えて、各更新には、AltiumLive コミュニティの BugCrunch システムを通じてお客様から寄せられたフィードバックに基づいて、ソフトウェア全体に多数の修正と拡張機能を導入し、設計者が最先端の電子技術を作成し続けるのに役立ちます。
現在のバージョンを使用し続けるか、現在のバージョンを更新、または現在のバージョンと一緒に Altium Designer 24 をインストールして最新の機能を利用するか選択できます。現在のバージョンは、ソフトウェア内の Extensions and Updates 画面 で更新できます。現在のバージョンと一緒に AltiumDesigner 24 をインストールする場合は、Altium Downloads ページ からインストーラーをダウンロードし、インストーラーの Installation Mode ページで New Installation を選択します。

無償評価版!

まだ、Altium Designer を所有されていない場合、Altium Designer を試してみてはいかがですか? 簡単なフォームを入力して、製品版と同等の機能で 15 日限定の Altium Designer の評価版をお試し頂けます。技術的な制限無く、Altium Designer を自由に評価できます。以下のリンクをクリックしてフォームを入力してください。そして、より多くの技術者や設計者が他の製品より Altium を選択する理由をご自身でお確かめください!

Altium Designer 無償評価版

Altium Designer 24.6

リリース日: 2024年6月18日 – バージョン 24.6.1 (build 21) 

Altium Designer のリリースノート 

PCB デザインの改善

ドリルシンボル データの自動更新を無効にする機能 (Open Beta)

パフォーマンスを向上するために、ドリルシンボルの自動 (ライブ) 更新を無効にしました。

  • Hole Size Editor モードで PCB パネルのドリルシンボル データを更新するには、このモードでパネルの領域内を右クリックし、Refresh コマンドを選択します。
  • ドリルテーブル内のドリルシンボル データを更新するには、ドリルテーブルを選択した状態で、Properties パネルの Actions 領域にある Refresh ボタンをクリックします。
ドリルシンボル データは、PCB ドキュメントを保存する時、およびこのデータを含む全ての出力に対して自動で更新されます。

 

この機能は、Open Betaであり、Advanced Settings ダイアログ で PCB.LiveDrillSymbols オプションを無効にした場合に利用できます。
詳細については、Working with Pads & Vias と Including Design Details のページをご参照ください。

3D-MID デザインの改善

フットプリントのフィルとリジョンの対応

フットプリントに標準パッドだけでなく、リジョンと/または、フィルも含まれている場合に、基板上へのコンポーネントの配置を対応しました。これにより、RF 形状 (アンテナ等) を含む、より複雑な形状のフットプリントを持つコンポーネントを基板上へ配置できます。

詳細については、3D-MID Design のページをご参照ください。

'自然な' ラインに沿った配線を対応

整列グリッドに新しい ‘UV’ Plane Kind を使用することで、3D 基板の表面上のより '自然な' ラインに沿って配線する機能を追加しました。従来の XYZ 平面を使用して生成される、より固定されたグリッドではなく、UV 平面は基板の表面に基づいてグリッドを生成し、基板の曲線に沿ったより自然なグリッドラインを提供します。

3D-MID ドキュメントのデザインスペースでオブジェクトが選択されていない時、Properties パネルの Alignment grid 領域にある Plane Kind ドロップダウンから UV を選択して、新しい平面の種類を選択します。  

詳細については、3D-MID Design のページをご参照ください。

スナップの優先順位を無視する機能

スナップの優先順位を無視する機能を追加し、既存のトレース間で配線する時に、そのトレースの中心線ではなくグリッドへスナップできます。スナップの優先順位コントロールは、Active Bar の Objects for snapping ボタン () を使用します。

詳細については、3D-MID Design のページをご参照ください。

データ管理の改善

リリース時にライフサイクル状態を保持する機能を追加

Component Editor (Single Component Editing、または Batch Component Editing モード) から、接続された Workspace の新しいリビジョンへリリースする時、コンポーネントの現在のライフサイクル状態を保持する機能を追加しました。再リリース時に Edit Revision ダイアログで使用できる新しいオプション Preserve lifecycle state (推奨しません) によってコントロールできます。

この機能は、Allow to skip lifecycle state change for new revisions 操作権限が割り当てられているユーザが利用できます (Setting Global Operation Permissions for a Workspace について詳細を確認してください)。

詳細については、Building & Maintaining Your Components and Libraries のページをご参照ください。

Manufacturer Part Search パネルにお気に入りフィルタを追加

Manufacturer Part Search パネルへ 'お気に入りフィルタ' 機能を追加し、特定のパラメータ タイプをお気に入りとして選択できます。選択すると、現在のコンポーネント カテゴリのリストの先頭に移動します。お気に入りを選択するには、パラメータ フィルタの名称の右側にマウスを移動し、星アイコンをクリックします。お気に入りフィルタの設定は、個々のコンポーネント カテゴリに適用され、保存されます。

詳細については、Searching for & Placing Components のページを参照してください。

Workspace 以外のプロジェクトで SiliconExpert データを対応

SiliconExpert のデータ列を、接続された Workspace で管理されているプロジェクトだけでなく、Workspace 以外のプロジェクトの ActiveBOM ドキュメントに追加できるようになりました。

詳細については、Pulling Part Data from SiliconExpert のページをご参照ください。

インポート/エクスポートの改善

KiCad インポーターの改善

KiCad バージョン 7、または 8 ソフトウェアを使用して作成された KiCad デザインを Altium Designer へインポートできるようになりました。

詳細については、Interfacing to Other Design Tools のページをご参照ください。

Ansys EDB エクスポーターの改善

PCB を Ansys EDB 形式でエクスポートする時、ネットクラスと差動ペアを対応し、プレーン層の 'Negative' 属性を無効にしました。

詳細については、Exporting a Design to Ansys EDB Format のページを参照してください。

SiSoft を MathWorks へブランド変更

外部のブランド変更に伴い、UI 全体で SiSoftMathWorks に置き換えられました (PCB エディタの File » Export メイン メニュー、出力ジョブファイルの Add New Export Output メニュー、Extensions and Updates 画面の Configure Platform ページのエクスポーター、および Altium Designer インストール ウィザード)。

Altium Designer 24.6 (および、それ以降) の出力ジョブファイルで定義された MathWorks 出力の下位互換性は対応していません。そのため、古いバージョンの Altium Designer で出力ジョブを開いた場合、出力は表示されません。ただし、以前のバージョンの Altium Designer の出力ジョブファイルで構成された SiSoft 出力は、そのファイルを Altium Designer 24.6 (および、それ以降) で開いた時に MathWorks 出力へ変換されます。
詳細については、Exporting a Design to MathWorks CSV Format のページをご参照ください。

Altium Designer 24.5

リリース日: 2024年5月22日 – バージョン 24.5.2 (build 23) ホットフィックス 1

Altium Designer 24.5.2 のリリースノート

回路図の改善

Supply Nets ルールの自動追加 (Open Beta)

PCB ドキュメントを更新する時、Supply Nets デザインルールを各電源ネット (つまり、パワーポート を含むネット、または パラメータセット を通じて Power Net パラメータが割り当てられているネット) へ追加することが提案されるようになりました。

Supply Nets ルールは、パワーポート オブジェクトが接続されたネットへ追加されます。

 

Supply Nets ルールは、Power Net オプションが有効になっているパラメータセットが接続されたネットへ追加されます。

この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログ で  Schematic.AutoGenerateSupplyNetsRule オプションを有効にした場合に利用できます。
詳細については、Signal Integrity Rule Types のページをご参照ください。

PCB デザインの改善

フットプリント反転の防止 (Open Beta)

このバージョンでは、X/Y 軸に沿ったフットプリントの不注意な反転 (これは通常、関連するキーボード ショートカットを使用して、コンポーネント、またはコンポーネントが関連付けられているルームを反転することによる結果です) を防止するための手段を追加しています。このような反転されたフットプリントは、検出されないと、コストのかかる再設計につながる可能性があります。このような反転の早期検出に対応するために、以下を導入しました:

  • キーボード ショートカットを使用してコンポーネント/ルームを反転すると、新しい警告ダイアログが表示され、基板の同じ側での反転が本当に意図していることであることを明示的に確認するよう求められます。デフォルトでは、No ボタンがハイライト表示されていますが、意識的に Yes をクリックして反転を続行することもできます。

  • 新しい Components with Mirrored Footprints チェック (デフォルトでは無効) を、PCB Health Check Monitor の Components 領域へ追加しました (PCB ドキュメントでオブジェクトが選択されていない時、Properties パネルの Health Check タブで設定します)。PCB デザインスペースに配置されたコンポーネントのフットプリントと、該当するソースライブラリ内の対応するフットプリント間のピンの変更を検出します。このような問題を修正できます (配置されたフットプリント インスタンスの反転が削除され、ソースライブラリで定義されたものと同じになります)。

    修正を適用する時は、反転関連の要素 (ピン、overlay、3D 外形) のみが考慮されることに注意してください。配置されたコンポーネントのフットプリントに対するその他の変更 (回転等) はそのまま残ります。

  • Update From PCB Libraries tool (Tools » Update From PCB Libraries) を強化し、デジグネータと 3D 外形 (全てのレイヤにわたる) の変更を検出できるようになり、相違が Properties タブにリスト表示されます。このツールから生成された ECO によって影響を受けるフットプリントの不注意な反転に対する修正は、Health Check Monitor から適用されるものと全く同じです。

  • Update From PCB Libraries ツール (または、出力ジョブ経由) で生成できる Footprint Comparison Report も、‘mirrored footprint detection.’ を対応するように強化しました。

この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログPCB.Component.MirroredFootprint オプションを有効にした場合に利用できます。
詳細については、Simple Placement のページをご参照ください。

ODB++ の改善 (Open Beta)

このバージョンでは、以下で説明する ODB++ 出力生成の機能強化があります。

ODB++ バージョン間を切り替える機能

この機能を使用すると、ODB++ バージョン 8.1 と従来のバージョン 7.0 を切り替えることができます。ODB++ Setup ダイアログの ODB++ Version オプションを使用して、必要なバージョンを選択します。

この機能の advanced オプションを無効にした場合、ODB++ バージョン 8.0 形式の出力が生成されます。

ODB++ Setup ダイアログで ODB++ Version として v. 8.1 オプションを選択した場合、Units として Millimeters 、または Inches を選択できます。v. 7.0 オプションを選択した場合、デフォルトで Inches が選択され、変更できません。

バリアントの対応

ODB++ バージョン 8.1 形式の出力を生成する時、ODB++ Setup ダイアログの Include Variants Data オプションを有効にして、全ての design variants ('No Variations' を含む) に関する情報を含めることができます。

このオプションを有効にすると、以下の情報が出力に含まれます:

  • エクスポートされたバリアント内の各コンポーネントの状態 (fitted / not fitted)
  • エクスポートされたバリアントのコンポーネント レベルの alternate part(s) に関する情報。
  • バリエーションに応じた各コンポーネントのパラメータ。
  • 各バリアント/コンポーネントに適用されるカスタム パラメータ。

このオプションが無効の場合、出力は Outjob ファイルで選択されたバリアントに対して生成されます。出力が PCB エディタ (File » Fabrication Outputs » ODB++) から直接、生成される場合は、Projects パネルで選択されている現在、アクティブなバリアントに対して出力が生成されます。

  • ODB++ 生成が Outjob ファイルから設定され、Include Variants Data オプションが有効の場合、Outjob ファイル、または出力にどのバリアントが選択されているかに関係無く、全てのバリアントが ODB++ 出力に含まれます。
  • paste mask のバリエーションは考慮されていないことに注意してください。paste mask のバリエーションを含める必要がある場合、必要なバリアントの設定で Allow Variation for Paste Mask オプションが有効になっていることを確認し、ODB++ Setup ダイアログで Include Variants Data オプションを無効にして各バリアントの出力を個別に生成します。

Layer Subtypes の対応

リジッドフレキシブル基板製造を対応するために、ODB++ バージョン 8.1 形式の出力を生成する時、rigid と flex layer の subtypes に関する情報が含まれます。以下 layer subtypes を対応しています:

  • COVERLAY – coverlay layerのクリアランス。
  • STIFFENER – PCB 上に配置される stiffener material (補強材) の形状と位置。
  • BEND_AREA – 折り曲げた PCB 上の領域にラベルを付けるために使用します。
  • FLEX_AREA – 基板のフレキシブル部分のジオメトリを保存。
  • RIGID_AREA – 基板のリジッド部分のジオメトリを保存。
  • SIGNAL_FLEX – flex laminate 上の信号 (銅箔) 層。リジッドフレキシブル基板のrigid laminate上の信号と区別するために使用します。
  • PG_FLEX – flex laminate 上の電源、GND (銅箔) 層。リジッドフレキシブル基板の rigid laminate 上の電源、GND 層と区別するために使用します。

ゾーンの対応

リジッドフレキシブル基板用の ODB++ バージョン 8.1 形式の出力を生成する時、zones ファイルが生成されるようになりました。生成された zones ファイル (生成された出力の \steps\pcb フォルダにあります) には、関連するレイヤや各ゾーンの外形の座標等、デザインで定義されている全てのゾーン (board regions) に関する情報が含まれています。

Stiffener Layer 上のジオメトリを対応

ODB++ 出力を v8.1 形式で生成する時、stiffener layer 上のジオメトリ情報 (プロファイルと厚さ) を生成するための機能を追加しました (画像を表示)。

バックドリル生成の更新

バックドリルを正しく処理するために、生成された ODB++ バージョン 8.1 形式の出力では、レイヤ構成マネージャ で定義されたレイヤの前のレイヤでバックドリルが停止するようになりました。

この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログ ODB.Improvement オプションを有効にした場合に利用できます。
詳細については、Preparing Fabrication Data のページをご参照ください。

制約マネージャの改善

ディレクティブのインポートを機能強化

  • 新しい Import values to Constraint Manager ダイアログでは、回路図から制約マネージャへのインポートの概要が表示されます。このインポートは、ダイアログ内の Import ボタンをクリックして完了します。このダイアログは、制約マネージャを右クリックして表示します (回路図ドキュメントからアクセスした時)。Import ボタンをクリックして、リスト表示された変更を制約マネージャへインポートできます。

  • 以下に示すように、インポートされたディレクティブは青色で表示され、パラメータセットと差動ペアのシンボルが更新されます。

  • ディレクティブがインポートされると、以下に示すように、Properties パネルに制約マネージャのルールが表示されます。

詳細については、Defining Design Requirements Using the Constraint Manager のページをご参照ください。

PCB 側での xNet の対応

PCB からアクセスした時、制約マネージャで xNet と xNet クラスを作成するための機能を追加しました。

定義された xNet と xNet クラスは、双方向 ECO プロセスを通じて PCB 側と回路図側の間で反映できます。

詳細については、Defining Design Requirements Using the Constraint Manager のページをご参照ください。

2 ピンネット用の xSignal を自動で作成

xSignal は、2 ピンネット用に自動で作成されるようになりました。2 ピンネットに対して Custom トポロジが選択されている時、そのピンはトポロジ編集領域へノードとして自動で追加され、提案された xSignal が自動で選択されます。

詳細については、Defining Design Requirements Using the Constraint Manager のページをご参照ください。

ハーネスデザインの改善

ハーネス オブジェクトの BOM コントロールを追加

BOM に含める内容をコントロールするために、Wiring Diagram (*.WirDoc) Layout Drawing (*.LdrDoc) の様々なオブジェクトへ Type 欄を追加しました。Properties パネルの欄に関連付けられたドロップダウンを使用し、希望のオプションを選択しますStandard 、または Standard (No BOM)このコントロールを利用できるオブジェクトを以下に示します。

Wiring Diagram

  • Harness Wire

  • Harness Cable

  • Shield

Layout Drawing

  • Harness Covering

  • Layout Label

詳細については、Defining the Wiring DiagramCreating the Layout Drawing のページをご参照ください。

Workspace でのテンプレートの対応

接続された Altium 365 Workspace での Harness Wiring Diagram と Harness Layout Drawing テンプレートの作成、アップロード、編集、再利用を対応しました。

Preferences ダイアログの Data Management – Templates ページ を使用してテンプレートを管理できます。Add ボタンのドロップダウンにある Harness WiringHarness Layout コマンドを使用して、対応するタイプの新しいテンプレートを追加、または右クリックメニューを使用して既存のテンプレートを管理できます。

Harness Wiring TemplateHarness Layout Template のコンテンツタイプ、およびHarness Wiring Templates と Harness Layout Templates のフォルダタイプは、対応するタイプのテンプレートを Workspace に保存するために利用できます。

詳細については、Creating Harness Template Documents のページをご参照ください。

シングルワイヤのカラーパラメータの表示

Wiring Diagram (*.WirDoc) でワイヤへ割り当てられている 2 次、および 3 次カラーパラメータの個別の表示アイコンは、Properties パネルで表示されなくなりました。下図に示すように、Color パラメータでパラメータの表示をコントロールし、定義された全てのワイヤの色の組み合わせ値が表示されます。

詳細については、Defining the Wiring Diagram のページをご参照ください。

'Include Cut' パラメータをワイヤへ追加

新しい Include Cut パラメータをワイヤオブジェクトへ追加しました。このパラメータは、Harness Draftsman ドキュメント (*.HarDwf) に配置される Wiring List にワイヤを含めるかどうかをコントロールします。デフォルトでは、パラメータの Value Yes (含める) です。除外するには、Value No へ変更します。パラメータは、新しく配置されたワイヤに対して自動で追加されます。 既存のワイヤを Wiring List に含めたくない場合は、パラメータを手動で追加する必要があります。

詳細については、Defining the Wiring Diagram のページをご参照ください。

データ管理の改善

Conflict 状態のファイルを Workspaceへ 保存するのを防止

ローカルの不一致がまだ存在する時 (つまり、プロジェクトに Conflict Prevention と呼ばれる状態のファイルが含まれており、Projects パネルに  VCS アイコンが表示されている) に Save to Server コマンドを使用しようとすると、新しい Action Required information ダイアログが表示され、 解決が必要な不一致ファイルがリスト表示されます。このようなファイルには、  VCS アイコンが付いたConflict Detected 状態が表示されます。Conflict Detected 状態のドキュメントの VCS コンテンツ メニューを使用して、Workspace から最新のレビジョンでドキュメントを更新するか、ローカルドキュメントを使用して不一致を解決します。

詳細については、Saving Projects and Documents のページをご参照ください。

VCS コンテキストメニューを更新

Projects パネルのバージョンコントロール ステータスアイコンをクリックしてアクセスするコンテキストメニューを更新し、ModifiedOut of dateConflict Prevention 状態のドキュメントの種類に応じて、より集中した動作を実行できます。

Out of dateConflict PreventionConflict Detected 状態にあるドキュメントの VCS コンテキスト メニューには、Workspace から新しいドキュメントタブで最新のドキュメントレビジョンを開く新しい Open Remote Document Version コマンドが含まれています。

回路図ドキュメント、および PCB ドキュメントが ModifiedOut of dateConflict PreventionConflict Detected 状態にある場合、メニューには、回路図ドキュメントに対する Workspace の回路図比較機能、または PCB ドキュメントに対する PCB CoDesign 機能を使用して、ローカルドキュメントと Workspace 内の最新のドキュメントレビジョンを比較するコマンドも含まれています。

  • グラフィカル デザインスペースを持つドキュメント (回路図ドキュメント、Draftsman ドキュメント等) の場合、ドキュメントの Out of dateConflict Prevention、または Conflict Detected VCS 状態を示し、適切な動作を実行するためのコントロールを提供する通知バナーがデザインスペースの下部に表示されるようになりました (画像を表示)
  • プロジェクトに Out of dateNo Modification 状態のドキュメントのみが含まれている場合、Projects パネルのプロジェクト名の横に Update from Server コントロールが表示されるようになりました。コントロールをクリックして、古いファイルの最新のドキュメントを Workspace から取得できます (画像を表示)。
詳細については、Managing Project Documents のページをご参照ください。

Z2Data からの部品データの取得

このバージョンでは、Z2Data から部品の高度なパラメータデータを取得するための機能を追加しました。Z2Data 統合機能へアクセスできる場合は、Z2Data が提供するメーカー部品用の高品質データ (部品パラメータや代替品等) を取得できます。Z2Data の統合により、詳細な部品データシート、ライフサイクルデータ、RoHS & REACH status、Z2Data 独自の 6-point part scoring algorithm 等、高度で包括的なサプライ チェーン、およびコンポーネントデータを利用できます。

Z2Data 統合は有料機能であり、現在、早期アクセス段階にあります。この機能の早期導入者になるには、Altium 365 Z2Data Integration ページ のフォームを使用して Altium にお問い合わせください。

この機能へアクセスした後、Altium 365 Workspace のブラウザインターフェースの  Admin – Apps ページで Z2Data アプリケーションを設定する必要があることに注意してください (詳細を見る)。

詳細については、Pulling Part Data from Z2Data のページをご参照ください。

SiliconExpert データシートの参照を追加

SiliconExpert が提供するデータシートに Altium Designer からアクセスできるようになりました。

  • Manufacturer Part Search パネルでメーカー部品を選択すると、Datasheets 領域に SiliconExpert のデータシートがリスト表示されます。

  • ActiveBOM の part choices とソリューションにある Datasheet ボタンを使用すると、SiliconExpert からのデータシートが開きます。

SiliconExpert が提供するデータシートがデフォルトで表示されます。従って、その部品の SiliconExpert データシートにアクセスするために、部品の SiliconExpert データをリクエストする必要はありません (そのため、SiliconExpert パッケージの割り当てを使用します)。
詳細については、Pulling Part Data from SiliconExpert のページをご参照ください。

Altium Designer 24.5 で完全に公開された機能

以下の機能は、このバージョンで正式に公開されました:

Altium Designer 24.4

リリース日: 2024年4月16日 – バージョン 24.4.1 (build 13)

Altium Designer 24.4.1 のリリースノート

回路図の改善

Alternate Mode でのマルチパート コンポーネントの使用

このバージョンでは、定義された Normal や Alternate Mode を通じて単一コンポーネントのみを使用して、マルチパート コンポーネントを単一のシンボル (全てのサブパート)、または複数のシンボル (個々のサブパートごとに 1 つ) として表示するための機能を対応しました。

デュアル オペアンプ コンポーネントの回路図シンボルの例。normal mode では、コンポーネントは 2 つのシンボルで表示されます。alternate mode では、コンポーネントは単一のシンボルとして表示されます。
デュアル オペアンプ コンポーネントの回路図シンボルの例。normal mode では、コンポーネントは 2 つのシンボルで表示されます。alternate mode では、コンポーネントは単一のシンボルとして表示されます。

コンポーネントにプリミティブの無いサブパートがある場合、回路図上にこれらのサブパートを配置しなくても、design validation の実行時に Unused sub-part in component の違反は起こらなくなりました (プリミティブのないパートは、SCH Library パネルに表示されるシンボルパートのリストのプリミティブを持つ全てのパートにリスト表示されます)。

詳細については、Creating a Schematic Symbol のページをご参照ください。

PCB デザインの改善

コンポーネント 'Push' と 'Avoid' の選択ボックス

コンポーネントを Push、または Avoid Obstacles モードで移動する時、コンポーネント選択境界ボックスのユーザ定義ジオメトリ (PCB.ComponentSelection advanced setting に従います - 詳細を見る) が表示されるようになりました。

詳細については、Advanced Placement Tools のページをご参照ください。

Polygon Pour Properties 'Obey Rules' オプションを追加

配置されたソリッド ポリゴンでは、プロパティの一部として新しい Obey Rules オプションが利用可能になり、これは特定の幅未満のネックを削除する時に使用されます。新しいポリゴンに対してデフォルトで有効になっており、該当する最小幅制約から値を取得します。

ポリゴンの Obey Rules オプションが無効になっている場合、許可されるネックの最小幅は Remove Necks Less Than 欄によって決まります。この例では、この値は 0.12mm であり、約 0.14 mm のネックは許容されます。
 

Obey Rules オプションが有効な場合、許可されるネックの最小幅は、該当する Width 制約の最小幅値によって決まります。この例では、この値は 0.15mm であり、この値未満のネックは削除されます。

詳細については、Polygons on Signal Layers のページをご参照ください。

制約マネージャの改善

ディレクティブによる同期状態の表示を追加

このバージョンでは、制約マネージャ の制約と、回路図に配置されたディレクティブで定義された同等の制約間の同期状態のインジケーターを追加しました。

  • 回路図内のオブジェクトにパラメータセット、または差動ペア ディレクティブが配置されており、このディレクティブに 制約マネージャ で同じオブジェクトに対して定義された値と異なる制約値がある場合、これらの値は、回路図から 制約マネージャ へアクセスした時、制約マネージャーの Physical、または Electrical ビュー内の対応するセルの左側にオレンジ色のバーでマークされます(例えば、)。
  • 制約の値が 制約マネージャ とディレクティブ間で同期している場合、表示は緑色のバーに変わります (例えば、)。

オブジェクトに既存の制約が無い場合は、ビューの右クリックメニューから Import from Directives コマンドを使用して、ディレクティブから 制約マネージャ へデータをインポートできます。ディレクティブと同期している制約値が、Import from Directives コマンドを使用した後に 制約マネージャ で編集された場合、その後、Import from Directives コマンドを再度、使用しても同期されないことに注意してください。

ディレクティブから 制約マネージャ へデータをインポートし、制約マネージャ で変更を保存してデータを同期すると、新しいネットクラス、差動ペアクラス、コンポーネントクラス、ルールを追加したり、既存のネットクラス、コンポーネントクラス、ルールを編集/削除するためのコントロールが、対応するディレクティブの Properties パネルでグレー表示になることに注意してください。

Net A00 には Parameter Set ディレクティブが配置されており、このディレクティブには Width 制約が割り当てられています。

 

制約マネージャ の Physical ビューでは、ネット A00 の width 制約に関連するセルには、これらの値がディレクティブと同期していないことを示すオレンジ色のバーが表示されます。

 

Import from Directives コマンドを使用すると、ディレクティブのデータが 制約マネージャ へインポートされ、セルにはこれらの値がディレクティブと同期していることを示す緑色のバーが表示されます。

 

ディレクティブのプロパティでは、クラスとルールを追加、編集、削除するコントロールがグレー表示になっていることに注意してください。

詳細については、Defining Design Requirements Using the Constraint Manager のページをご参照ください。

Width/Gap 値の反映

制約マネージャ の Physical ビューから、単一のネット、または xNet (Min Width、または Preferred Width)、差動ペア (Min WidthPreferred Width、または Preferred Diff Pair Gap)、またはネット/xNet/差動ペアクラスは、以下の制約領域の対応する width (Min Width/Preferred Width/Max Width)、またはgap (Min Gap/Preferred Gap/Max Gap) 欄へ反映されます。オブジェクトに特定のルールが定義されていない場合にのみ、入力された値が他の欄へ反映されることに注意してください。 

Net A00 には現在、width 制約が割り当てられていません (つまり、これらの制約は All Nets ネットクラスから継承されています)。

 

ネットの width 制約 (この例では Min Width 制約) の値を入力した後... 

 

...値は width 制約の他の欄 (Preferred Width と Max Width) へ反映されます。

 

詳細については、Defining Design Requirements Using the Constraint Manager のページをご参照ください。

Draftsman の改善

BOM Table に Not Fitted コンポーネントのみを表示

PCB デザインプロジェクト (*.PCBDwf) 用に作成された製造図へ BOM table を配置できるようになり、現在、選択されている design variant Not Fitted のコンポーネントのみが表示されます。これを行うには、選択した BOM table の Properties パネルの Show Components ドロップダウンから Not Fitted オプションを選択します。

ドロップダウンから Replaced オプションを選択して、alternate parts が選択されているコンポーネント、または現在のバリアントで様々なパラメータ値を持つコンポーネントのみを表示することもできます。

現在、Show Components FittedNot FittedReplaced オプションが選択されている BOM table は、View ModeBaseFlat オプション (Consolidated でない) で働きます。
詳細については、Bill Of Materials のページをご参照ください。

データ管理の改善

SiliconExpert YTEOL パラメータの実際の値を表示

SiliconExpert が提供する YTEOL パラメータ (5 年以上の値) が部品に含まれている場合、部品の概要データが表示される全ての場所に 5+ years エントリではなく、このパラメータの実際の値が表示されるようになりました (例えば、Manufacturer Part Search、または Components パネル内の Details ペインのヘッダ、または part choices)。

詳細については、Pulling Part Data from SiliconExpert のページをご参照ください。

SiliconExpert コンプライアンス データシートへの参照

ActiveBOM (*.BomDoc)、Manufacturer Part Search パネルComponents パネル、Explorer パネル、また出力ジョブから BOM 出力 (PDF、または Excel 形式で) を生成する時等、SiliconExpert データを使用できる様々な場所へ、SiliconExpert コンプライアンス データシートへの参照を対応しました。

ActiveBOM ドキュメントからコンプライアンス データシートにアクセスする例。
ActiveBOM ドキュメントからコンプライアンス データシートにアクセスする例。

Manufacturer Part Search パネルからコンプライアンス データシートにアクセスする例。
Manufacturer Part Search パネルからコンプライアンス データシートにアクセスする例。

詳細については、Pulling Part Data from SiliconExpert のページをご参照ください。

Workspace コンテンツのアイテム名を表示

直接、編集できる Workspace コンテンツタイプの場合、Item-Revision ID ではなく、作成、複製、または編集中のアイテムの名称が Projects パネルとドキュメントタブに表示されるようになりました。

Workspace のコンテンツ (回路図スニペット、管理された回路図シート、コンポーネント テンプレート、Draftsman シート テンプレート、レイヤ構成) を編集し、Projects パネルとドキュメントタブに項目名が表示された例。
Workspace のコンテンツ (回路図スニペット、管理された回路図シート、コンポーネント テンプレート、Draftsman シート テンプレート、レイヤ構成) を編集し、Projects パネルとドキュメントタブに項目名が表示された例。

詳細については、Creating & Editing Content のページをご参照ください。

最新の MS Access データベース ファイル形式の対応

データベースから Workspace へのコンポーネントの同期 (*.CmpSync)、および部品サプライヤーの同期 (*.PrtSync) を使用する時、最新の MS Access データベース形式 (*.accdb) のファイルをデータソースとして使用できるようになりました。

Altium Designer 24.4 で完全に公開された機能

以下の機能は、このバージョンで正式に公開されました:

Altium Designer 24.3

リリース日: 2024年3月19日 – バージョン 24.3.1 (build 35)

Altium Designer 24.3.1 のリリースノート

Altium Designer 24.2

リリース日: 2024年2月15日 – バージョン 24.2.2 (build 26)

Altium Designer 24.2.2 のリリースノート

Altium Designer 24.1

リリース日: 2024年1月16日 – バージョン 24.1.2 (build 44)

Altium Designer のリリースノート

Altium Designer 24.0

リリース日: 2023年12月13日 – バージョン 24.0.1 (build 36) 

Altium Designer バージョン 24.0.1 のリリースノート

 

 

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注記

利用できる機能は、Altium 製品のアクセスレベルによって異なります。Altium Designer ソフトウェア サブスクリプション の様々なレベルに含まれる機能と、Altium 365 プラットフォーム で提供されるアプリケーションを通じて提供される機能を比較してください。

ソフトウェアの機能が見つからない場合は、Altium の営業担当者に連絡して 詳細を確認してください。

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