差動ペア配線の改善

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高速シリアルインターフェースのようなテクノロジーを使用するデザインで、日々、差動ペア配線に関する最先端の技術が利用されています。必要な差動ペア配線機能を利用できるようにするため、以下の機能を改善しました。

差動ペア配線中にクリアランス境界を表示。
差動ペア配線中にクリアランス境界を表示。

設定とルールの改善

差動ペア内のネット配線長をより容易に一致

  • Matched Net Length デザインルールの制約条件を容易にし、Within Differential Pair Length オプション(ルールスコープで指定した各ペア内のネット間の差をチェックします)を追加しました。

PCB パネルで新しい差動ペアクラスを定義

  • 今までは、PCB パネルで右クリックして新しい差動ペアクラスを追加する時、ポップアップ表示される Edit Class ダイアログは空でした。現在、Non-Members で(新しいクラスを定義できる状態)既存の差動ペアが表示されます。

Query Builder enhanced to include Belongs to Differential Pair Class as a Condition

  • The Query Builder now includes Belongs to Differential Pair Class in the Condition Type/Operator drop down.

Differential Pairs Routing ルールでの優先値と最大値の設定

  • Differential Pair Routing ルールで、最大値を超える優先値は入力できません。

差動ペアルールと単位精度による丸め込み

  • 単位を mil から mm へ切り換えて、ミリ単位精度を 3 に設定した時、丸め込みエラーが起こりました。現在、これは起こりません。

配線の改善

改善したインタラクティブ配線長チューニング

  • 差動ペアを対象にしたルールを複数、定義することは稀ではありません(例えば、あるペア配線長とその他に、ペア間の配線長の許容差を指定)。Interactive Length Tuning ダイアログに適用できるルールが表示され、配線長チューニング中にルールを選択できます。このダイアログを表示するには、配線長チューニング中に Tab を押します。

xSignal の差動ペア配線長チューニング

  • 差動ペアのネットが xSignal 内にある場合、Matched Length デザインルールでは、その xSignal が対象になります。それらのペアに対して、配線長チューニングを行えます。

差動ペアに関するコネクションラインの最適化

  • 自動化されたコネクションラインの最適化により、コネクションラインを正しいソース、または対象パッドへ接続します。

差動ペアのアーク

  • 差動ペアのアークによる、誤った Uncoupled-Length 違反は起こりません。

インタラクティブ差動ペア配線長チューニングの ”目標配線長で完了” オプション

  • 差動ペア配線長チューニングは、”目標配線長” を ”マニュアル” に設定し、”目標配線長で完了” オプションを有効にして、正しく働きます。振幅は、目標配線長に合うように必要に応じて、調整されることに注意してください。

インタラクティブ差動ペア配線長チューニング中の配線表示

  • 今までは、”インタラクティブ配線長チューニング” コマンドを実行後、差動ペアをクリックすると、既存の配線が消えました(カーソルを移動するまで表示されないまま)。そして、カーソルを移動した時、既存の配線は再度、表示されましたが、マスク表示されました(本来、マスク表示されるべきでない時)。現在は、配線長チューニング中、配線が正しく表示されます。

Mitered with Lines 形状での配線長チューニング

  • 今まで、Mitered with Lines チューニング形状を使用して配線長チューニング中、ペアのネットが、カーソルから離れた位置まで配線される場合がありました(ショートしました)。現在、これは、起こりません。

 

 

 

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注記

利用できる機能は、Altium 製品のアクセスレベルによって異なります。Altium Designer ソフトウェア サブスクリプション の様々なレベルに含まれる機能と、Altium 365 プラットフォーム で提供されるアプリケーションを通じて提供される機能を比較してください。

ソフトウェアの機能が見つからない場合は、Altium の営業担当者に連絡して 詳細を確認してください。

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