Same-Net Clearance ルールの改善
This document is no longer available beyond version 16.0. Information can now be found here: Clearance Design Rule for version 25
Altium Designer 16 では、Same-Net Clearance ルールを改善し、重要な場合に関してのみ違反が生成されます(すなわち、重要でない場合は、無視します)。もちろん、以前のバージョンで Same-Net Clearance ルールを定義できますが、適切でない場合にも適用されました。今回のバージョンでは、違反が適切でない場合に無視するようにルールを改善しました。通常、無視する例としては、トラックが他のプリミティブ(例えば、パッド、またはフィル領域)と交差する時です。Same-Net Clearance ルールは、パッドからパターンを引き出す時、"最初のコーナーのルール" を定義するためにも役立ちます(パターンが近すぎないように調整できます)。
利用方法
Same Net Only クリアランスルールは、PCB Rules and Constraints Editor(Design » Rules をクリック)で定義します。Constraints 領域で現在の制約上にカーソルを置き、ドロップダウンメニューから Same Net Only を選択します。
新しい違反パラメータ
Same-Net Clearance ルールを使用して、以下の違反をチェックできます:
トラック対ビア、パッド、フィル、リジョン、ポリゴンの違反:
- トラックの中心線が他のプリミティブと交差しない場合。
- 同じネットのトラックの中心線が、ビアの端と交差せず、全てのクリアランスルールの値以下。
トラック対トラックの違反:
- 平行している場合: トラックセグメントが平行していて、クリアランスがルールで設定した値以下の場合。
- 平行していない場合: 2 つの同じネットのトラックセグメントが近すぎるのを検出したい場合、トラックセグメントが接続されているかチェックされます。接続されていなければ、違反としてチェックされます。
- 近すぎるその他の同じネットのトラックセグメント。
トラック - トラック
重なった平行したトラックの例:
重なっていない平行したトラックの例: 2 つのトラックが他のプリミティブを介して接続されている場合、違反はチェックされません(以下の例のように、接続されている場合)。
平行していないトラックの例: 2 つのトラックが他のプリミティブを介して接続されている場合、違反はチェックされません(以下の例のように、接続されている場合)。
2 つのトラックが互いに接触している場合、違反はチェックされません。
トラック - トラック以外
トラック-トラック以外の例: トラックの中心線が、トラック以外のプリミティブに接触しておらず接続されていない場合、違反はチェックされます。そうでない場合、違反はチェックされません。
トラック以外 – トラック以外
2 つのプリミティブが互いに接触している場合、違反はチェックされません。接触していなければ違反はチェックされます。
Same-Net Clearance ルールを 0.1mm に設定した例
この例では、Same-Net Clearance ルールは 0.1mm に設定されています。