回路図の改善
このバージョンでは、いくつかの回路図の改善点があり、回路図をより素早く容易に作成できます。
回路図の動的なコンパイル
統一データモデルは、プロジェクトを開いた時点で利用でき、コンパイルする必要はありません(真の Dynamic Data Model)。最初の利点は、コンパイルの速度を向上して時間を節約し、Navigator パネルにネットやコンポーネントを永続的にリスト表示することです。これにより、将来的には、回路図エディタの改善の道が大きく開き、回路図エディタでの回路、ルール、コンポーネントに関する作業を容易にします。
デザインの接続モデルは、各ユーザが操作後に更新されます。これは、Navigator パネルの内容を見たり、部品表や ECO を実行するためにプロジェクトのコンパイルは必要ないことを意味します。以下について、手動のコンパイルは必要ありません:
- Navigator と Projects パネル
- ActiveBOM
- クロスプローブ
- ネット色のハイライト表示
- ピンスワップ
- コンポーネント クロスリファレンス
Validate に変更した Compile コマンド
動的なコンパイルの導入により、Compile PCB Project コマンドを Validate PCB Project に変更しました。Validate PCB Project コマンドは、ERC のみ実行します。
改善した回路図の描画
- 回路図の描画に DirectX を使用しています。多くの要素(コンポーネント、ピン、ポート等)を含む大きい回路図シートでは、パンやズーム時によりスムーズに素早く動作する必要があります。
- グラフィック オブジェクトをズーム、調べる時の改善したグラフィック解像度。
全ての回路図ドキュメントを開くための新しいコマンド
ワンクリックで、選択したプロジェクト内の全ての回路図ドキュメントを開けるコマンドを追加しました。このコマンドを利用するには、Projects パネルの Source Documents を右クリックして Open All Schematic Documents を選択します。
追加した Update From Selected Libraries オプション
選択したコンポーネントのみから回路図を更新できるオプションを Tools メニュー (Tools » Update Selected From Libraries) に追加しました。このコマンドは、回路図シンボルへの変更、またはわずかな調整が必要な時や、基板に数千のコンポーネントやデータベースライブラリが含まれている時に非常に役立ちます。この新しいコマンドを使用すると、全てのコンポーネントを処理する必要は無いので(更新用に選択したコンポーネントのみ)、時間を節約できます。
Rotating while Dragging Objects
The ability to rotate a schematic object while the object is being dragged is included in this release.