長方形パッド穴の対応
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新しい Altium Designer 15 では、パッドを丸穴、角穴、長穴以外に Rectangular (長方形)の穴を定義できます。
これは、既存の角穴を拡張した機能で、長方形の穴は、特定のコンポーネント、またはモジュール等のような大きなハードウェア アイテムによく使用します。
長方形のパッド穴は、設備や穴形状の正確な要件に依存し、様々な方法を使用して基板製造業者が製造します。四角形や長方形の穴は、NC routing/milling (厳密にコントロールされた非常に小さいツールを使用)、punch や die machine、レーザーカット、または専用の square-hole drilling machine のような専門技術を使用して作成できます。
長方形パッド穴の定義
Altium Designer で、長方形の穴は、Pad プロパティ ダイアログの Hole Information オプションを使用して定義します。
以前のSquare のオプションは、Rectangular のオプションに変更されました。square (角穴)を定義するには、rectangular オプションで X/Y 寸法を同じ値に設定します。パッド穴のオプションを設定すると、設定したパッド形状がダイアログに表示されます。
長方形の穴(または、角穴)のパッドを定義するには、Hole Information オプションの Rect を選択します。穴の X 寸法(Hole Size)を定義した後、Length をゼロ、またはブランクに設定すると、角穴(X/Y の寸法が同じ)になります(有効な Y 寸法は、Hole Size 設定で決まります)。
要約すると、長方形のパッド穴に関する Hole Information 設定は以下のようになります:
- Hole Size: X-寸法 ('高さ')
- Length: Y-寸法。注意: 0 = 角穴 (X/Y が同じ)
- Rotation: 穴の角度 (反時計回りで回転した角度)
パッドオプションに関する詳細情報については、Pad Dialog ページをご覧ください。
Altium Designer での統合
Altium Designer では、2D/3D グラフィック、ポリゴン、クリアランス、パワープレーン、Live Drill Table やその他で長方形のパッド穴を対応しています。
また、Hole Size Editor (パッド穴のタイプを管理、編集するためにデザイン上のパッド穴の概要を確認できます)でも対応しています。
製造出力
長方形や四角形のパッド穴は、製造出力ファイルでも対応しています。
個々に、または出力ジョブでドリルファイルを出力する際、スルーホールとノンスルーホール穴と同様に、穴の種類(丸穴、角穴、長方形穴、長穴)ごとに別々(複数)のドリルファイル(NC Drill Excellon フォーマット 2)が生成されます。長方形の穴も、スルーホール、またはノンスルーホールに設定できます。
ODB++、ガーバー、PDF 印刷出力等のような他の製造出力でも一部対応しています。これらや、Gerber X2 と IPC-2581 フォーマットのような Altium Designer で利用できる新しい製造基準では、長方形の穴を長穴として表現します。