WorkspaceManager_Err-NetsContainingFloatingInputPinsNets Containing Floating Input Pins_AD

親カテゴリ: Violations Associated with Nets

デフォルトのレポートモード:

概要

この違反は、デザイン内で配置された部品の入力ピンが、フローティングの状態 (回路にあるどの部品とも電気的に接続されていない) と検出されたときに起こります。

通知

回路図でコンパイラerrorとwarningを表示するように設定している場合 (PreferencesダイアログのSchematic - Compilerページで有効化)、問題のオブジェクトの下に色付きの波線が表示されます。オブジェクトにマウスを合わせると、違反を要約したヒントがポップアップ表示されます。Messagesパネルには、以下の形式の通知も表示されます:

Net <NetName> contains floating input pins (<PinList>)

上記は、以下を示します:

• NetNameは、問題のネットの名前です。
• PinListは、フローティング状態にあるそのネットのピンリストで、カンマで分けられています。

推奨する解決策

この違反は、様々な状況で発生する可能性があります。このタイプの違反を解決するには、以下の方法を考慮します:

• ピンがデサイン内で使用されていない場合、適切な電源ライン (例、GND) に接続する、あるいはNo ERCディレクティブを配置します。
• ピンへの配線が電気的に接続されている (ワイヤ、あるいはバスがピンの電気的ホットスポットに接続されている) ことを確認します。
• Navigatorパネルを用いて (最初にプロジェクトをコンパイルします)、問題のピンと関連付けられている親ネットの接続を追跡します。場合によっては、ネット内に接続されていない箇所があり、ピンが 'フローティング状態' になることがあります。例えば、ピンがシート上の入力ポートから信号を受信していますが、さらに、デザイン階層の上位にあるリンクされたシートエントリからも信号が供給されていることがあります。恐らく、このシートエントリへの入力は切断されます。シートエントリへの接続を修正することにより、フローティング入力ピン違反は解決されます。
• Messagesパネル内で、同じ親ネットに関連する、特に接続されていないオブジェクトについて記述された違反メッセージを探します (これにより、接続されていない場所を特定できます)。

ヒント

• Object Hintsは、PreferencesダイアログのSystem - Design InsightページでEnable Connectivity Insightオプションが有効な場合のみ表示されます。Connectivity Insight Options領域内のObject Hintsに関連するコントロールを利用して、そのようなヒントの起動方式を決めることができます (マウスを合わせる、またはAlt+ダブルクリック)。