プロジェクトバリアントのリンクが正しくありません
親カテゴリ: Violations Associated with Others
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概要
この違反は、シングルパート コンポーネントをマルチパート コンポーネントの代替部品として選択し (設計プロジェクトで定義したバリアントで) 、オリジナルのベースデザインのコンポーネントの部品をデザインに配置しているときに起こります。例えば、マルチパート コンポーネントR1 (8つのサブパートがある集合抵抗) を含むベースデザインを考えてみます。これらの部品のうち4つが配置されたものとします (R1A、R1B、R1C、R1D)。ここで、上記ベースデザインのバリアント (オリジナルのベース部品の代わりに代替部品を選択した) について考えてみましょう。選択する部品は、現在、デザインで使用されている4つのサブパートと簡単に切り換えられる、マルチパート コンポーネントでなければなりません。しかしながら、代替用に誤ってシングルパートの抵抗部品を選択した場合、R1B、R1C、およびR1Dと交換できません。従って、コンパイラにより、この部品は誤ったリンクとしてフラグが付けられます。
通知
回路図でコンパイラerrorとwarningを表示するように設定している場合 (PreferencesダイアログのSchematic - Compilerページで有効化)、問題のオブジェクトの下に色付きの波線が表示されます。オブジェクトにマウスを合わせると、違反を要約したヒントがポップアップ表示されます。Messagesパネルには、以下の形式の通知も表示されます:
Incorrect link between project variant "<VariantName>" and schematic component Component <ComponentPhysicalDesignator> (<ComponentLogicalDesignator>) <BasePartComment>
上記は、以下を示します:
- VariantNameは、誤った代替コンポーネントが定義されたバリアントの名前です。
- ComponentPhysicalDesignatorは、影響を受けたコンポーネントの物理的なデジグネータ (疑わしいコンポーネントがある回路図ドキュメントのcompiledタブ画面上で表示されるデジグネータ) です。
- ComponentLogicalDesignatorは、影響を受けるコンポーネントの論理的なデジグネータ (疑わしいコンポーネントがある回路図ドキュメントのEditorタブ画面上で表示されるデジグネータ) です。論理的、および物理的デジグネータが同一の場合、このエントリは表示されません。
- BasePartCommentは、影響を受けるコンポーネントのCommentパラメータの値で、ベースデザインで定義します。
推奨する解決策
MessagesパネルのDetails領域を用いて、疑わしいコンポーネントをクロスプローブ表示します。オリジナルのマルチパート コンポーネントのうち1つのパートだけが使用されている場合、配置された他のインスタンスを削除して、プロジェクトをコンパイルします。代替部品がシングルパート コンポーネントであるため、オリジナルのマルチパート コンポーネントのうち、1つのパートを取り替えるだけで十分です。
しかし、この方法は効果的ですが、それほど望ましいものではありません。背後の問題を解決せず、絆創膏を貼るだけですませるようなものです。より良い方法は、バリアントで、コンポーネントに用いるさらに優れた代替部品を選択することです。これを行うには:
- Projectsパネルにある親プロジェクトのVariantsフォルダでバリアントを現在のバリアントにします。ドキュメントのCompiledタブに切り替え、ベースのマルチパート コンポーネントの部品を右クリックして、Part Actions » Variantsを選択します。これにより、Variant Managementダイアログが表示されます (選択したバリアントで問題のコンポーネントのみが表示された状態)。
- Component Variation欄を用いて、Edit Component Variationダイアログを表示します。
- Alternate Partオプションを選択したままで、ダイアログ内の他のオプションを用いて、 特定のバリアントで使用する、さらに適した代替用のコンポーネントをブラウズ、選択します。
- OKを押してダイアログを終了し、設計プロジェクトを再コンパイルします (違反は解消され、もう表示されません。もちろん、複数のコンポーネントが問題を起こしている場合、上記の方法を繰り返す必要があります)。
ヒント
- Object Hintsは、PreferencesダイアログのSystem - Design InsightページでEnable Connectivity Insightオプションが有効な場合のみ表示されます。Connectivity Insight Options領域内のObject Hintsに関連するコントロールを利用して、そのようなヒントの起動方式を決めることができます (マウスを合わせる、またはAlt+ダブルクリック)。