Unresolved Conflict
親カテゴリ: Violations Associated with Connections
デフォルトのレポートモード: 
概要
この違反は、システム内で接続された2つの基板間で接続の不一致がある場合に起こります。
通知
回路図でコンパイラerrorとwarningを表示するように設定している場合 (PreferencesダイアログのSchematic - Compilerページで有効化)、問題のオブジェクトの下に色付きの波線が表示されます。オブジェクトにマウスを合わせると、違反を要約したヒントがポップアップ表示されます。Messagesパネルには、以下の形式の通知も表示されます:
Unresolved conflict exists: Net "<OldModuleNetName>" has been renamed to "<NewModuleNetName>" for "Pin <ConnectorDesignator-PinNumber>" in child project "Module <ModuleDesignator>(<ChildProjectName>)"
上記は、以下を示します:
- OldModuleNetNameは、子設計プロジェクトのコネクタのピンに関連付けられ、マルチボード回路図エディタの接合性データマップに含まれているネットの名前です。
- NewModuleNetNameは、子プロジェクトへ行った変更をインポートした後、その子設計プロジェクトのコネクタのピンに関連付けられているネットの名前です。
- ConnectorDesignator-PinNumberは、子デザイン内のコネクタ コンポーネントのデジグネータで、モジュールのエントリ、およびコネクタのピンにより表されます。
- ModuleDesignatorは、子設計プロジェクトを参照するために使用される、マルチボード回路図上のモジュールのデジグネータです。
- ChildProjectNameは、モジュールが参照する子プロジェクトの名前です (拡張子を含む)。
推奨する解決策
この違反は、一般的に1つの子プロジェクト内のコネクタを変更し、この変更がマルチボード回路図ドキュメントにインポートされた時に発生し、接続された2つの基板間の既存の接続を切断します。例えば、コネクタの2つのピンに割り当てられたネットが、1つの子プロジェクトにスワップされた場合、他のターゲット基板のコネクタにつなげようとする際にミスマッチが生じます。
未解決の不一致を表示するには、Connection Managerダイアログを使用します。Connection Managerダイアログのリストでは、Conflictとみなされる接続、または実際にはマルチボード回路図エディタの既存の接続性データマップと一致しないインポートされた接続の更新がハイライト表示されます。Show Changes Onlyボタンをクリックすると、関連する接続の不一致のピン/ネットだけを表示できます。リスト内のハイライト表示されたNetの項目を選択し、Conflictをグラフィック表示で見て、それを解決するために各種のボタンを使用できます。オプションには以下のものが含まれます:
- Confirm - マルチボード回路図ドキュメント内のコネクションに関するピンのモジュールネットは、ダイアログで表示されている更新された割り当てに合わせて変更されます (子プロジェクト内で行われた変更)。
- Revert - マルチボード回路図ドキュメント内のネットとピンの関係性を保持します。提案される変更は、システムデザインにより無視されます。システムデザインは、子デザイン内のネット割り当てと一致しないことに注意してください。
- Swap Pins - コネクションのもう一方の終端へのピン/ネット割り当ては、接続されたボードを参照する2つのモジュール間の正しいネットの関係性を保持するために変更されます。
- Swap Wires - 2つのモジュールのエントリー間を接続する仮想ワイヤ (接続された基板を参照する) は、ネットの接続性の不一致を修正するために変更 (スワップ) されますが、この際にコネクタピン/ネットの割り当ては変更されません。
Conflict Resolutionオプションを選択したときに、続くConfirmationダイアログ内で肯定の答えをすると、同種の不一致すべてに対して不一致解決の動作が適用されます。
修正されたネット割り当ては緑色でハイライトされ、ダイアログ下部の接続図にも反映されます。Apply Changesボタンを選択して、更新された割り当てをマルチボード回路図に適用します。解決策のために子プロジェクトも変更しなければならない場合、Design » Update Child Projectsコマンドを使用します。
ヒント
- Object Hintsは、PreferencesダイアログのSystem - Design InsightページでEnable Connectivity Insightオプションが有効な場合のみ表示されます。Connectivity Insight Options領域内のObject Hintsに関連するコントロールを利用して、そのようなヒントの起動方式を決めることができます (マウスを合わせる、またはAlt+ダブルクリック)。