Database Library 移行ツール

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This documentation page references Altium NEXUS/NEXUS Client (part of the deployed NEXUS solution), which has been discontinued. All your PCB design, data management and collaboration needs can now be delivered by Altium Designer and a connected Altium 365 Workspace. Check out the FAQs page for more information.

 

このドキュメントでは、Altium NEXUS のデータベースライブラリ機能 (DBLib や SVNDBLib) や OrCAD CIS に関連した移行ツールの詳細な情報を説明します。

Altium NEXUS では、データベースライブラリを作成、使用して会社のデータベースから直接、コンポーネントを配置できます。使用したデータベースライブラリのタイプは、ソースシンボルやモデルライブラリをどのように扱いたいかによります。ライブラリをハードディスク、またはネットワークドライブ上の場所に保持させる場合、Database Library (DBLib) を使用します。これに反して、Subversion リポジトリを使用してソースコントロール下のライブラリを配置したい場合、SVN Database Library (SVNDBLib) を使用します。 
使用したデータベースライブラリのタイプに関わらず、リンクした外部のデータベースから直接、配置する基本的な機能は同じです。この機能をできるだけ利用できるようにするために、ツールは既存のライブラリをデータベースライブラリ構造へ素早く移動できるようにします。これらのツールは、以下のように移行できます:

  • 統合ライブラリを Database Library (DBLib、または SVNDBLib) へ 
  • Database Library (DBLib or SVNDBLib) を統合ライブラリへ 
  • ソース回路図/PCB ライブラリを SVN Database Library へ 
  • Database Library を SVN Database Library へ 
  • OrCAD Component Information System (CIS) を Database Library (DBLib) へ 

このドキュメントの以下の項目では、これらの移行を Altium NEXUS 内でどのように移行するか説明します。 

統合ライブラリから Database Library を作成 

統合ライブラリは安全で移動が容易です。Altium NEXUS の Database Library では、デザインをその場にとどめる、または会社のデータベースへ接続されたAltium NEXUS のコンポーネントを所有できます。Altium NEXUS では、会社の統合ライブラリを Database Library (DBLib)、または SVN Database Library (SVNDBLib) 構造へ素早く変換できます。複数の統合ライブラリを変換した場合、別々のテーブルとしてターゲットのデータベースへ追加されます。 

DBLib へ変換

Database Library file (*.DBLib) をアクティブにし、メインメニューから Tools » Import from Integrated Libraries を選択して Integrated Library to Database Library Translator ウィザードを表示します。
ウィザードでは、モデル参照やモデルのパスに関するフットプリントモデル情報を抽出します。PCB3D や Simulation モデルについて、リンク情報は外部のデータベースへ手動で入力する必要があります。 
ウィザードは、ターゲットデータベース(コンポーネントから抽出したパラメータやモデル情報を含む)内に別々のデータベーステーブルを構築するために使用したライブラリで、指名した統合ライブラリを逆コンパイルします。指定した Database Library ファイルは、データベースへ接続するために使用します。 

データベースの指定

図 1. Integrated Library to Database Library Translator ウィザード。

ウィザードの最初のページ(図 1)でデータベース(新しく作成した Microsoft Access 2000 データベース、または既存のデータベース)を指定します。既存のデータベースについて、統合ライブラリとして同じ名称でテーブルが既に存在する場合、ライブラリの情報は既存のテーブルへ追加されます。 
注意 : 新しいデータベースを作成している場合、Database Location の項目の右にあるフォルダシンボルをクリックして、標準の Open ダイアログを表示します。このダイアログを使用して、作成する新しいデータベースの名称や場所を決めます。選択した名称/パスは、Database Location の項目に入力されます。 

データベースライブラリの指定

ウィザードの 2 ページ目で Database Library ファイルを指定します。 

図 2. Database Library を指定。

新しいDatabase Library ファイルのパスと名称を指定、または既存のファイルを選択して開きます。一般的に、1 つ、または複数の統合ライブラリを既存の Access データベース(DBLib ファイルが現在、接続されている)へ変換している時、既存の DBLib ファイルを使用します。既存の DBLib ファイルを使用して、ウィザードを終了した後にターゲットデータベースを変更する場合、DBLib ファイルは新しいターゲットデータベースへ接続されます。  

統合ライブラリの選択

ウィザードの 3 ページ目で、変換したい統合ライブラリを指定します。Add ボタンを使用して Select Source Integrated Libraries ダイアログを表示します(ここで、ライブラリを選択します)。回路図シンボルとモデルライブラリ(存在する)が抽出され、Destination Folder の項目で指定した場所に保存されます。  

図 3. 変換する統合ライブラリを選択。

変換プロセスの続行

ソース統合ライブラリを選択した後、Next をクリックして変換プロセスを続行します。変換されているライブラリの情報と進捗バーが表示されます。変換が完了した後、Finish をクリックして、メインデザインウィンドウで Database Library ファイルをアクティブにします(図 4)。 

図 4. 変換プロセスが完了した後の DBLib ドキュメント。 

変換プロセスが完了したら、ソース回路図ライブラリからパラメータとモデル情報を削除できます。適切なデータベース欄を参照するために DBLib ドキュメントを設定します。 

SVNDBLib へ変換

統合ライブラリから SVN Database Library への変換は、SVN Database Library Conversion Wizard を使用して実行します(図 5)。このウィザードは、以下の方法で表示できます:

  • Projects パネルでライブラリを右クリックし、SVN Database Library Maker コマンドを選択します。 
  • 回路図、または PCB ライブラリエディタで Tools メニューから SVN Database Library Maker コマンドを選択します。 

図 5. ライブラリを SVN Database Library へ変換するためにウィザードを実行。 

統合ライブラリの選択

ウィザードの最初のページで、変換したい統合ライブラリを指定します。Schematic, PCB, and Integrated Libraries オプションが選択されていることを確認します。 
Libraries to Convert リスト(1 つ、または複数のライブラリ)が最初に表示されます。ウィザードへアクセスした方法に依存して正確にライブラリが表示されます。一般的に、これらは回路図と/または PCB ライブラリになります。変換したい統合ライブラリを選択する前に、リストからこれらを削除します。 
Add ボタンを使用して、Library Files ダイアログを表示します。そこで、必要な統合ライブラリを選択できます(図 6)。 

図 6. 変換する統合ライブラリを選択。

変換オプションの指定

ウィザードの 2 ページ目(図 7)で、以下の変換オプションを定義します:

  • Subversion リポジトリへリンク。これにより、リポジトリフォルダの方法(例えば、File、HTTP)とパスを指定できます。そこにシンボルとモデルライブラリが保存されます。
  • リポジトリ内のシンボルとフットプリントのベースディレクトリ。シンボルとフットプリントライブラリ(ライブラリファイルごとに 1 つのシンボル/フットプリント)は、指名したディレクトリに保存されます。  
  • 作成する予定の SVNDBLib のパスと名称。また、Access データベースは同じ名称で作成され、同じ場所に保存されます。 
  • Splitter オプションにより、ソース回路図と PCB ライブラリ(選択した統合ライブラリから抽出した)を 1 つのシンボル/フットプリントライブラリへ分割できます:

回路図コンポーネントライブラリについて、各コンポーネントからパラメータと/またはモデル情報を削除できる(bare シンボルにする) 2 つのオプションがあります。 
また、オプションは指定したリポジトリディレクトリにライブラリがある状況を扱うために利用できます。このオプションを以下のように設定できます:

  • Overwrite Existing Files - この設定は、リポジトリ内の既存のライブラリを新しい同じ名称の分割ライブラリで上書きします。  
  • Append Incrementing Number To File Names - この設定は、保護する既存のファイルのリストを構築するために、ターゲットリポジトリディレクトリをスキャンします。既存のライブラリと同じ名称の分割ライブラリには、サフィックス _n (n は、1 から開始する整数)が追加されます。  

図 7. 変換プロセスのオプションを定義。

変換プロセスの続行

ソース統合ライブラリを選択して、必要に応じて変換オプションを設定した後、Next をクリックして変換を続行します。現在、変換されているライブラリの情報と進捗バーが表示されます。変換プロセスは以下を含みます:

  • 統合ライブラリからソースライブラリの抽出。 
  • 抽出した回路図と PCB ライブラリを 1 つのシンボル/フットプリントライブラリファイルへ分割。 
  • 分割したシンボルとフットプリントライブラリを、指定したベースディレクトリのリポジトリへコミット。 
    ウィザードは、モデル参照に関してフットプリントモデル情報のみ抽出します。リンクした PCB3D や Simulation モデルは、現在、SVNDBLib についてサポートされていません。このようなリンクが存在する場合、パラメータとして追加されます。 
  • 生成した Access データベースで、変換されている統合ライブラリ(コンポーネントから抽出したパラメータやモデル情報を含む)ごとに分割したデータベーステーブルを構築。各テーブルは、統合ライブラリの名称を使用して _IntLib のサフィックスがある名称が付けられます(例えば、AD Differential Amplifier_IntLib)。 
  • データベースとリポジトリへ接続して、指定した SVNDBLib ファイルを作成。 

変換が完了した後、Finish をクリックしてメインデザインウィンドウで SVNDBLib ファイルをアクティブにします。図 8 は、SVNDBLib ファイル、外部のデータベース(同じ名称の)への接続、SVN リポジトリへのリンク、シンボルやフットプリントライブラリの場所を示します。  

図 8. リポジトリとデータベースへリンクした生成された SVNDBLib。 

データベースライブラリから統合ライブラリを作成

Altium NEXUS の Database Library は、Altium NEXUS のコンポーネントを会社のデータベースへ接続させたい場合に理想的です。デザインを会社に残しておく必要がある場合、または設計者に安全な統合ライブラリで作業してもらいたい場合に有効です。Altium NEXUS では、データベースライブラリ(non-version-controlled Database Library (DBLib)、または version-controlled SVN Database Library (SVNDBLib))から直接、統合ライブラリをコンパイルする機能があります。この方法で、設計者が再生成した統合ライブラリを使用する('オフライン' で作業している)時、CAD Librarian はデータベース/version-controlled ライブラリを使用できます。  
統合ライブラリへの変換プロセスは、データベーステーブルごとに実行されます。このプロセスで決定するデータベースのテーブル(データベースライブラリにリンクした)をコントロールできます。分割した統合ライブラリは、テーブルごとに生成されます。  

変換の設定

変換は、Offline Integrated Library Maker ウィザードを使用して実行されます(図 9)。このウィザードは、DBLib、または SVNDBLib ドキュメントをアクティブにしてから Tools » Offline Integrated Library Maker コマンドを使用して表示します。 

図 9. データベースライブラリを 'オフライン' 統合ライブラリへ変換するためにウィザードを実行。 

変換するために Database Library を選択

ウィザードの最初のページで、変換するデータベースライブラリ (DBLib、または SVNDBLib) を指定します。ウィザードを表示した時にアクティブなライブラリがデフォルトで指定されます。別のデータベースライブラリを選択したい場合、その項目の右にあるフォルダアイコンをクリックします。表示される Library Files ダイアログで、必要な DBLib、または SVNDBLib を選択できます(図 10)。 

図 10. 変換するデータベースライブラリを選択。 

変換するテーブルを選択

ウィザードの 2 ページ目で、変換に含まれるリンクしたデータベースのテーブルをコントロールできます。分割した統合ライブラリは、データベーステーブルごとに作成されます。

図 11. 変換に含めるリンクしたデータベースのテーブルを決定。 

全てのデータベーステーブルは、デフォルトで変換に含まれます。テーブルを除外するには、Convert オプションが無効であることを確認します。 
また、ウィザードのこのページで出力ディレクトリを指定できます。そこに、生成された統合ライブラリは保存されます(図 12)。このベースディレクトリのパスを直接、入力、またはその項目の右にあるフォルダアイコンをクリックして Browse for Folder ダイアログを表示し、必要なディレクトリを選択します。データベーステーブルごとに生成された出力は、このベースディレクトリ(テーブル名を使用して名称が付けられた)内のサブフォルダに保存されます。 

図 12. 生成された出力のベースディレクトリを指定。 

変換プロセスの続行

データベースライブラリを選択して必要に応じて変換オプションを設定した後、Next をクリックして変換プロセスを続行します。現在、変換されているデータベースの情報と進捗バーが表示されます。変換プロセスは、変換するために指定したデータベーステーブルごとに実行されることを思い出してください。以下は、このプロセスの詳細です:

  • 統合ライブラリパッケージ (*.LibPkg) が作成され Projects パネルに表示されます。パッケージは、テーブルの名称を使用して名称が付けられます。例えば、AD Differential Amplifier_IntLib の名称のテーブルについて、これは AD Differential Amplifier_IntLib.LibPkg となります。 
  • 回路図ライブラリドキュメントは作成され、LIBPKG に追加されます。回路図は、テーブルの名称を使用して名称が付けられます(例えば、AD Differential Amplifier_IntLib.SchLib)。 
  • テーブルの各レコードが考慮され、適切な Altium NEXUS のコンポーネントが構築されます。これを行うために、参照した回路図シンボルがソースライブラリから取り戻され、新しい回路図ライブラリドキュメントへコンポーネントとして追加されます。レコードで定義したパラメータとモデルリンク情報はコンポーネントへ追加されます。  
  • レコードのために参照したフットプリントモデルは取り戻され、PCB ライブラリドキュメントへ追加されます。このドキュメントは、テーブルの名称を使用して名称が付けられます(例えば、AD Differential Amplifier_IntLib.PcbLib)。PCB ライブラリドキュメントは、LIBPKG へ追加されます。 
  • ソースライブラリが DBLib で、PCB3D と/または Simulation モデルリンクがデータベースレコードに定義されている場合、参照した PCB3D ライブラリや Simulation モデルファイルも LIBPKG へ追加されます。このようなモデルの場所は変更されません。モデルのフルパスは、モデルリンクの一部として指定されます。    
  • LIBPKG は統合ライブラリ(例えば、AD Differential Amplifier_IntLib.IntLib)を構築するためにコンパイルされ、Altium NEXUS の Installed Libraries へ追加されます。 

図 13 は、データベースライブラリでテーブルをリスト化、テーブルごとにソースライブラリパッケージ プロジェクトを作成、Installed Libraries リストへコンパイルした統合ライブラリを追加した例を示します。 

図 13. Installed Libraries へ追加された統合ライブラリ。 

全てのドキュメント(LIBPKG、SCHLIB、PCBLIB、INTLIB)は、ウィザードで指定した出力ディレクトリ内のサブフォルダに保存されます。テーブル名は、このサブフォルダの名称が使用されます。  

図 14. データベーステーブルごとにサブフォルダを作成し、生成された出力を保存。 

ソースライブラリ (Sch/Pcb) から SVNDBLib を作成

ソース回路図や PCB ライブラリを統合ライブラリへコンパイルするより、デザインプロジェクトへ追加したそれらを使用することを選択したかもしれません。 You may have opted to use source schematic and PCB libraries - added to the design project - rather than compiling them into an integrated library. これらのライブラリのソースコンポーネントを編集し、常に IntLib を逆コンパイルしないで再コンパイルしたいかもしれません。Version-controlled データベースライブラリでは、ソースコントロールリポジトリに保存したライブラリに安全に接続し、類似の処理(修正のためにソースライブラリへ素早くアクセスする機能)が可能です。 
Altium NEXUS では、既存のソース回路図やPCB ライブラリから SVN Database Library 構造への変換を素早く容易に行えます。統合ライブラリを変換している時と同じ方法で、変換は SVN Database Library Conversion ウィザードを使用して実行します。別々のテーブルとしてターゲットデータベースへ追加した各回路図ライブラリと共に、各タイプの複数のライブラリは変換に含まれるかもしれません。 

ソースライブラリの選択

変換に使用するソースライブラリは、ウィザードの最初のページで指定します。ウィザードは以下の方法で表示し、それに基づいてライブラリの入力項目があります。適切な場所からウィザードを実行して時間を節約できます:

  • 回路図ライブラリエディタから - ウィザードを表示するには、ソース回路図ライブラリを開いて、Tools » SVN Database Library Maker コマンドを使用します。しかし、リンクしたフットプリントモデルを変換に含めたい場合、PCB フットプリントライブラリをブラウズし追加する必要があります。  
  • PCB ライブラリエディタから - ウィザードを表示するには、ソース PCB ライブラリを開いて、Tools » SVN Database Library Maker コマンドを使用します。しかし、PCB フットプリントライブラリ単独の変換は一般的な方法でないため、回路図コンポーネントライブラリをブラウズし追加する必要があります。 
  • Projects パネルから - これは、最も簡単な方法で、ソース回路図と PCB ライブラリをプロジェクトへ追加する必要があります。これは、統合ライブラリを使用していない場合になります。ライブラリファイルの項目を右クリックし、SVN Database Library Maker コマンドを選択します。ウィザードは、自動で全てのプロジェクトライブラリをロードします(図 15)。 

ウィザードのアクセス方法に関係無く、Add や Remove ボタンを使用して変換するライブラリのリストを修正できます。前者は、Library Files ダイアログが表示されます。そこで、リストに追加する回路図や PCB ライブラリを選択できます。 

図 15. 変換するライブラリのリスト(プロジェクトの全てのソースライブラリが自動で表示されます)。

変換オプション

ウィザードの 2 ページ目で、変換に関連したオプションを定義します。これらは、ソースライブラリを分割する方法、保存するリポジトリとディレクトリ、SVNDBLib ファイルの出力ディレクトリを指定するオプションです。詳細な情報については、このドキュメントの最初の Specifying Conversion Options の項目を確認してください。 

変換プロセスの続行

ソースライブラリを選択して、必要に応じて変換オプションを設定した後、Next をクリックして変換プロセスを続行します。現在、変換されているライブラリの情報と進捗バーが表示されます。変換プロセスは以下を含みます:

  • 回路図や PCB ライブラリを 1 つのシンボル/フットプリントライブラリファイルへ分割。 
  • 分割したシンボルやフットプリントライブラリを、指定したベースディレクトリのリポジトリへコミット。 
    ウィザードは、フットプリントモデル参照情報のみ抽出します。リンクした PCB3D や Simulation モデルは SVNDBLib でサポートしていません。このようなリンクが存在する場合、それらはパラメータとして追加されます。   
  • 生成した Access データベースで、変換されている回路図ライブラリ(コンポーネントから抽出したパラメータやモデル情報を含みます)ごとに分割したデータベーステーブルを構築。各テーブルは、回路図ライブラリの名称を使用して _SchLib のサフィックスがある名称が付けられます(例えば、Mixer_SchLib)。 
  • データベースとリポジトリへ接続して、指定した SVNDBLib ファイルを作成。  

変換が完了した後、 Finish をクリックしてメインデザインウィンドウで SVNDBLib ファイルをアクティブにします。 

DBLib を SVNDBLib へ変換

統合ライブラリを DBLib 構造へ変換、または最初から DBLib を作成したかもしれません。version-controlled database libraries によって、ソースコントロールリポジトリの保護された安全な環境下にソースシンボルやフットプリントライブラリを移動したいかもしれません。Altium NEXUS では、この移行(DBLib から SVNDBLib へ)を果たすことができます。 
ウィザードは、色々な場所から表示できます。Database Libraries の項目の右にあるフォルダアイコンをクリックして、変換したいDBLib を閲覧できます。
オリジナル Database Library ファイル (*.DBLib) を開いてアクティブドキュメントにし、Tools メニューから *SVN Database Library Maker* コマンドを実行します。SVN Database Library Conversion ウィザードが表示されます。ウィザードの最初のページでは、既に有効になっている Database Libraries オプション(ソース DBLib ファイルのパスが入力されています)があります(図 16)。  

図 16. 変換するための Database Library (DBLib) を選択。 

変換オプション

ウィザードの 2 ページ目では、変換に関連したオプションを定義します。これらは、ソースライブラリを分割する方法、保存するリポジトリとディレクトリ、SVNDBLib ファイルの出力ディレクトリを指定するオプションです。詳細な情報については、このドキュメントの最初の Specifying Conversion Options の項目を確認してください。  
注意 : As the external database already exists - linked to the original DBLib file - one will not be created. データベースは現在の場所に残ります。同じ場所に生成したSVNDBLib ファイルやデータベースを保有したい場合、2 つのオプションがあります:

  • データベースと同じディレクトリになるよう SVNDBLib の出力パスを設定します。  
  • 別のディレクトリの SVNDBLib を生成してから、データベースをそのディレクトリへ移動します。新しい場所のデータベースを示すために SVNDBLib ファイル内で接続を修正し、再接続することを思い出してください。 

変換プロセスの続行

ソース DBLib ファイルを選択して、必要に応じて変換オプションを設定した後、Next をクリックして変換プロセスを続行します。現在、変換されているライブラリの情報と進捗バーが表示されます。変換プロセスは以下を含みます:

  • データベースのコンポーネントレコードで参照した回路図と PCB ライブラリを、1 つのシンボル/フットプリントライブラリファイルへ分割。
  • 分割シンボルとフットプリントライブラリを、指定したベースディレクトリのリポジトリへコミット。 
  • SVNDBLib ファイルを作成し、データベースやリポジトリへ接続。 

変換が完了した後、 Finish をクリックして SVNDBLib ファイルをメインデザインウィンドウでアクティブにします。 

Field Mapping に関する用語 

データベース内のフィールドとデザインパラメータ間で定義した SVNDBLib のマッピングは、DBLib で定義したように Field Mappings タブに残ります。これは、図 17 で示します。 

図 17. Field Mappings は、オリジナル DBLib と生成した SVNDBLib で同様に残ります。 

しかし、強調する 2 つの重要な領域があります:

  • シンボルとフットプリントモデルのパスマッピングは、無視されます。リポジトリへコミットしたライブラリ内で必要なシンボルとフットプリントを見つけるために、SVNDBLib はマップした参照フィールド([Library Ref] と [Footprint Ref])のみ使用します。ハードディスク、または他のローカル/ネットワーク上の媒体に保存されたライブラリを示すように、データベースで定義したパス情報は無視されます。このパス情報は、リポジトリ内のライブラリを示すように変換後、修正できます。詳細な情報については、次の項目 - Modifying Database Path Information を確認してください。  
  • PCB3D と Simulation モデルマッピングは、SVNDBLib ファイルで定義した状態のままになります。しかし、PCB3D モデルライブラリとシミュレーションモデルファイルを Subversion リポジトリへ保存することはサポートされていません。モデルリンクはコンポーネントを配置した時、追加されますが、モデル自体は見つかりません。  

データベースパス情報の修正

SVN Database Library からコンポーネントを配置する時、そのシンボル([Library Ref] マッピングで指定した)とフットプリントモデル([Footprint Ref] マッピングで指定した)は、バージョンコントロールリポジトリ内のシンボルとモデルライブラリから抽出されます。 
これらのシンボルとモデルが存在するベースディレクトリは、変換オプションの一部として指定されます。これらのディレクトリは、生成された SVNDBLib ファイル内で Database Library Options ダイアログの SVN Repository タブに表示されます。 

図 18. シンボルとフットプリントのベースリポジトリディレクトリの指定。 

図 18 の例で、回路図シンボルと PCB フットプリントモデルの場所はリポジトリ構造内の以下のサブフォルダを示すように設定されています:

  • シンボルについては SYM フォルダ。
  • フットプリントについては FTPT フォルダ。

シンボルとフットプリントは、指定したベースリポジトリディレクトリ内に存在する必要があります。もちろん、それらのディレクトリのサブディレクトリにもでき、シンボルとフットプリントのパスは、リポジトリで同じディレクトリを示すことができます。 
以下の方法で、シンボルとフットプリントモデルを指定したベースディレクトリ内に保存できます:

  • Absolute Path - ライブラリが保存されているフルパスをデータベースへ入力できます(例えば、http://ares/svn/Altium/SVNTest/SchematicSymbols/Capacitor_NonPolarized.SchLib)。 
  • Relative Path - ライブラリが保存されている相対パス(リポジトリのルートからの相対)をデータベースへ入力できます。Database Library Options ダイアログの SVN Repository タブで指定したリポジトリの URL の絶対アドレスは、入力したパスの前に付加します。例えば、図 18 を考えてみると、/SVNTest/SchematicSymbols/Capacitor_NonPolarized.SchLib を指定した場合、フルパスは http://ares/svn/Altium/SVNTest/SchematicSymbols/Capacitor_NonPolarized.SchLib になります。 
  • Filename Only - コンポーネントのデータベースレコード内で再度、必要なシンボル、またはフットプリントを見つけるために、ライブラリの名称を容易に指定できます。この名称で見つかった最初のファイルが使用されます(例えば、Capacitor_NonPolarized.SchLib)。
    シンボル/モデルの検索が一致した時、ベースシンボル、またはフットプリントディレクトリのフラットなフォルダパスはソートされ、アルファベット順に検索されます。 
    SVNDBLib が既存の DBLib から生成された時、常に、実際のシンボル/フットプリントの名称と一致するライブラリになります。 
  • No Path Information - コンポーネントのデータベースレコードのパス情報を入力しないように選択できます。シンボル/フットプリントを探している時、システムは最初にシンボル、またはフットプリント自体の名称があるライブラリを探します。例えば、データベース内の論理的なシンボル名([Library Ref] マッピングで指定した)が DIO-SCHOTTKY-2S の場合、システムは DIO-SCHOTTKY-2S.SchLib と言う名称のファイルを最初に探します。そして、このファイル内でシンボルを探します。この方法でシンボル/フットプリントを見つけることができない場合、システムは全てのライブラリを探します。  

データベースフィールドの値は、SVNDatabaseLib エディタのTable Browser タブから直接、修正できます。 

DBLib から SVNDBLib へ変換後、パス情報は無視されます(例えば、ハードディスク上に保存されたオリジナルライブラリを示すようになります)。データベースのパス情報を含めたい場合、前の項目で説明した最初の3つの方法を使用して、リポジトリ内のライブラリを示す情報を修正します。 
データベースのライブラリパス情報を指定しないことで、より強固となります。リポジトリの場所と/またはその内部のフォルダ構造を変更でき、データベースを更新する必要はありません。

直接の OrCAD ® CIS サポート

データベースライブラリシステムで構築された Altium NEXUS では、既存の OrCAD Component Information Systems (CIS) へ接続したり使用できます。CIS 構造は、Altium NEXUS のデータベースライブラリ構造へ変換されます。  

OrCAD から Altium NEXUS へ - 必要な変換  

外部のデータベース (*.mdb, *.xls) から直接、Altium Deigner の回路図へ配置するには、以下のファイル変換が必要です:

  • OrCAD CIS Configuration File (*.dbc) (外部のデータベースへリンクし、データベースからデザインへのパラメータマッピング情報を含む)を Altium NEXUS Database Library file (*.DBLib) へ変換する必要があります。 
  • OrCAD ライブラリファイルを Altium NEXUS のライブラリファイルへ変換する必要があります:

OrCAD Capture Library (*.OLB) ? Schematic Library (*.SchLib)
OrCAD Max Library File (*.LLB) ? PCB Library (*.PcbLib).

自動で Database Library を作成 

DBLib ファイルやソース Altium NEXUS ライブラリを作成する最も容易で効率的な方法は、Import Wizard ( File » Import Wizard ) を使用することです。ウィザードの 2 ページ目では、OrCAD CIS Configuration Files and Libraries がインポートファイルタイプとして選択されていることを確認してください(図 19)。 

図 19. DBLib やソースライブラリファイルを素早く作成するには Import Wizard を使用。 

ウィザードの次のページへ進みます(以下を指定する必要があります):

  • 外部のデータベースの場所。
  • CIS Configuration ファイルの場所。
  • ターゲット DBLib ファイルの場所。  
  • 外部のデータベースで参照した OrCAD 回路図と/または PCB ライブラリ。 

ターゲット DBLib ファイルの場所を指定している時、新しいファイルのパスと名称を指定、または既存ファイルを開きます。 
OrCAD ソースライブラリを指定している時、Altium NEXUS のライブラリを保存する場所をコントロールできます。デフォルトで、これらのライブラリはターゲット DBLib ファイルと同じディレクトリにあるサブフォルダに保存されます。 
図 20 は、サンプルの OrCAD database - BENCH.mdb を指定したウィザードを示します。 

図 20. OrCAD データベース、CIS Config ファイル、ソースライブラリ、ターゲット DBLib ファイルを指定。 

インポートの続行

必要に応じて、ソースファイル、ターゲットファイル、ディレクトリを指定した後、Next をクリックしインポートを続行します。インポートが完了した後、Finish をクリックして Database Library ファイルをメインデザインウィンドウでアクティブにします(図 21)。 

図 21. OrCAD ファイルが変換された後の DBLib ドキュメント。 

ライブラリ検索パスは、自動で DBLib ファイルへ追加されます。これは、変換されたライブラリファイルを含むディレクトリを示します。 
検索キーを含むパラメータマッピング情報は、OrCAD CIS ファイルから直接、得られます。また、図 21 のように以下の 2 つのモデルマッピングの項目は自動で設定される:
Layout PCB Footprint ? [Orcad Footprint]
Schematic Part ? [Orcad Library]
これらの項目は、外部データベースにある特定のコンポーネントレコードのためにソース回路図シンボルへリンクします。そして、PCB フットプリントモデルはそのコンポーネントへリンクします。 
必要に応じて、マップしたパラメータ更新オプションを決めてください。 

手動で Database Library を作成

Import Wizard を使用して DBLib ファイルを作成するのが最も早い方法です(唯一の方法ではありません)。もちろん、手動で DBLib ファイルを作成できます。最初に、DBLib ファイルを作成、定義する必要があります:

  • 新しい Database Library ドキュメントを作成します (File » New » Library » Database Library)。 
  • Orcad の外部のデータベースへ接続します。 
  • 接続したら、フィールドマッピングで、回路図シンボルとフットプリントモデルマッピングが設定されていることを確認してください。必要に応じて、マップしたパラメータ更新オプションを定義します。 

DBLib ファイルを設定する詳細な情報については、Using Components Directly from Your Company Database のアプリケーションノートを参照してください。
OrCAD ライブラリをインポートする必要があります。これは、OrCAD library files (*.OLB, *.LLB) を Altium NEXUS libraries (*.SchLib, *.PcbLib) へ変換するために Import Wizard ( File » Import Wizard ) を使用して実行できます。 
インポートするファイルタイプは OrCAD Designs and Libraries Files を選択します。Importing OrCAD Designs のページをスキップし Importing OrCAD Libraries ページへ進めます(図 22)。データベースで参照した全てのソース OrCAD ライブラリを追加します。 

図 22. 変換する OrCAD ライブラリを指定。 

ウィザードの Output Libraries ページで(図 23)、生成されたライブラリファイルの出力ディレクトリを指定します。インポートが完了した後、フォルダ(インポートした OrCAD Libraries.PrjPcb)は指定したディレクトリに生成されます。 

図 23. 生成された Altium NEXUS ライブラリの出力フォルダを指定。 

他の場所に含まれた生成された Altium NEXUS のライブラリを移動し、このフォルダを削除できます。例えば、ライブラリを DBLib ファイルを含むディレクトリ内で作成したライブラリ名のフォルダへ移動したいかもしれません。 
シンボルやフットプリントライブラリがある場合、DBLib ファイルに戻し、それらのライブラリを保存するディレクトリフォルダを示すためにライブラリ検索パスを設定する必要があります。 

図 24. 生成されたソースライブラリをターゲットにして、検索パスを DBLib ファイルへ追加。

配置と管理

DBLib ファイルが作成されたら(必要に応じてマッピングを定義し、適切な DBLib の検索パスでソースライブラリを変換)、ライブラリを Available Libraries リストに追加できます。追加したら、データベースから直接、パラメータやフットプリントモデル情報を含むコンポーネントを回路図へ配置できます。 
詳細な情報については、Using Components Directly from Your Company Database アプリケーションノートの Countdown to Placement の項目を参照してください。 

配置後、DBLib ファイル内のキーパラメータは、回路図に配置されたコンポーネントが外部のデータベースにあるコンポーネントレコードへのリンクを保持するために使用されます。これは、どんな段階でも、データベース内のパラメータやモデル情報の変更を配置したコンポーネントへ容易に渡すことができる(データベースと回路図上のコンポーネントは同期する)ことを意味します。 
PCB Editor で、ソースライブラリに保存した最新の情報を配置したフットプリントへ更新するには、Tools » Update From PCB Libraries コマンドを使用します。 
パラメータ情報を更新したい場合、回路図エディタのメイン Tools メニューから Update Parameters From Database コマンドを使用します。 
パラメータ、モデル、回路図シンボルのグラフィカル属性を含むフル更新を行うには、回路図エディタのメイン Tools メニューから Update From Libraries コマンドを使用します。 

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