NCドリル出力オプション

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NCドリルファイル出力は、NC Drill Setupダイアログで設定を行います。

Output GeneratorOG0102 (v1.2) March 26, 2008

NCドリル設定ダイアログ

NC Drill Setupダイアログは、NCドリルファイルの出力オプションのすべてを構成する手段を提供します。

ダイアログのNC Drill Formaでは、NCドリル出力ファイルで使用される単位系とフォーマットを指定します。単位系は、インチかミリのどちらかを指定します。
フォーマットは、座標値データの精度を指定します。 これは、PCBワークスペースのオブジェクト配置精度に適したものを選択する必要があります。例えば、2:3フォーマットでは、解像度は1 mil(=1/1000インチ)になります。デザインに配置されているオブジェクトで1milより細かいグリッドが使用されている場合、このフォーマットは適していません。逆に精度の高いフォーマットでは、フォトプロットや製造時に複雑で高価になる可能性があります。

ゼロ省略

Leading/Trailing Zeroes(リーディング/トレーリング ゼロ)のところでは、リーディング(前)、トレーリング(後)ゼロを省略するか、あるいは省略しないかの設定を行います。ゼロ省略は、数字の始まり(リーディング)、あるいは終わり(トレーリング)のゼロをすべて取り除くことで、生成されるデータファイルを小さくするための手法です。例えば、フォーマット2:5で生成されるNCドリルファイルを考えて見ます。 このフォーマットを使うと、次のデータの値が出力されます:
00.00001
10.00000
Suppress leading zeroes(前ゼロ省略)のオプションが有効であれば、これらの値はファイル内で次のように表記されます:
1
10.00000
Suppress trailing zeroes(後ゼロ省略)のオプションが有効であれば、これらの値はファイル内で次のように表記されます:
00.00001
1.

その他のオプション

ダイアログの Other は特別なオプションで、特殊なドリルファイルを生成するオプションがあります。Generate separate NC Drill files for plated & non-plated holes オプションを有効にすると、銅箔部分と非銅箔部分のドリルホールを別々のファイルで出力します。Use drilled slot command (G85) オプションを有効にすると、スロットを作成するマルチドリルホールが使えます。Generate Board Edge Rout Paths オプションを有効にすると、別々のNC Rout ファイルが作成され、ボードカットアウトを含むボード形状を定義できます。Rout Tool Dia フィールドは、ボードの外形を描くツールのサイズを指定できます。

作成されたNCドリルファイル
次の表は、PCBドキュメントから出力されるNCドリルファイルのリストです。

ファイル名

説明

FileName.DRL

バイナリ形式のドリルファイル。ブラインドビアやベリードビアを使用している多層基板では、異なるファイル拡張子が付けられ、各レイヤペアに対応したドリルファイルが別々に出力されます。

FileName.DRR

ツールの割当て、穴径、穴数、ツールの移動距離などの詳細を含んだドリルレポート。

FileName.TXT

ASCII形式のドリルファイル。同じくブラインドビアやベリードビアを使用している多層基板では、異なるファイル拡張子が付けられ、各レイヤペアに対応したドリルファイルが別々に出力されます。

FileName-Plated.TXT

ASCII形式のドリルファイル。PCBデザインの銅箔部分のホール専用ファイルがホールタイプ別に作成されます。スロット用、四角形、円形など。

FileName-NonPlated.TXT

ASCII形式のドリルファイル。PCBデザインの非銅箔部分のホール専用ファイルがホールタイプ別に作成されます。スロット用、四角形、円形など。

FileName-BoardEdgeRout.TXT

ASCII形式のroutファイル。ボードカットアウトを含むボード外形専用。

注記

使用できる各オプションの詳細情報を表示するには、ダイアログの What's This Help 機能を使用します。ダイアログの右上にある疑問符(?)のボタンをクリックしてから、フィールドまたはオプションをクリックすると、そのフィールドまたはオプションの情報がポップアップ表示されます。

NCドリル出力は、次の2つのどちらかの方法で生成することができます:

  • Output Job Configurationファイル(*.OutJob)で適切な設定を行ったアウトプットジェネレーターを使用します。出力は、設定したアウトプットジェネレーターを実行することで生成されます
  • アクティブなPCBドキュメントからメニューコマンド File » Fabrication Outputs » NC Drill Filesを直接実行します。NC Drill SetupダイアログのOKボタンをクリックすると、すぐに出力が生成されます。

注記 :NC Drill Setupダイアログで定義されている設定は、PCBから直接出力を生成する際に適用され、Output Job Configurationファイルの同じ出力タイプの設定とは区別されています。前者の場合、設定はプロジェクトファイルに保存され、後者の場合は、Output Job Configurationファイルに保存されます

NCドリル出力を生成するとき、新規のCAMドキュメントに生成した出力を自動的に読み込むことができます。これは、どのようにして出力を生成したかによって設定箇所が異なります:

  • Output Job Configurationファイルからの場合 - Output Job Optionsダイアログ(OutputJobエディタからTools » Output Job Optionsを実行)にあるNC Drill Outputオートロードオプションを有効にします。
  • PCBから直接作成する場合 - Options For Project dialog ダイアログ(Project » Project Options)の OptionsタブにあるOpen outputs after compileオプションを有効にします。


NCドリルファイルは、ガーバーファイルと同じフォーマット、精度にして作成してください。例えば、ガーバーファイルを 2:4フォーマットで設定した場合は、それに応じてNCドリルも同じフォーマットで設定してください。

ガーバーファイル作成時、出力原点の設定を絶対原点(システム)、相対原点(ユーザ定義)のどちらかを選んだ場合、NCドリルファイルの出力も、それと同じ原点に設定してください。

生成するファイルの出力パスは、Options for ProjectダイアログのOptions タブで設定します。デフォルトの出力パスは、プロジェクトファイルが存在しているフォルダにサブフォルダが作成され、ProjectNameという名称になります。出力パスは必要に応じて変更することができます。Options タブのUse a separate folder for each output typeオプションを有効にすると、NCドリルファイルは、更にNC Drill Outputというサブフォルダが作成され、そこに保存されます

データを作成すると出力はプロジェクトに追加され、ProjectsパネルのGeneratedフォルダ内の適切なサブフォルダ内に表示されます。各出力タイプでフォルダを分けた場合は、Projectsパネルにそれに対応したGeneratedフォルダが追加されます。 (例えば:Generated (NC Drill Output))

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