新機能と更新の概要

プロジェクトの共有

Altium 365 のグローバルな共有を実現するために、Altium NEXUS では、ソフトウェア内から直接、世界中のどこからでも設計プロジェクトを共有する機能 (ブラウザベースの Altium 365 プラットフォーム内からデザインを共有できます) を対応しました。デザインをライブで、または特定の時点でのデザインのスナップショットを共有できます。デザインを共有するためのコントロールは、Share ダイアログ (メイン アプリケーション ウィンドウの右上にある をクリックして表示します) にあります。

チーム以外の人とプロジェクトを共有する場合は、Sharing Outside of the Workspace ダイアログを開きます。

データ管理の強化

更新したユーザ アクセス領域

メインデザインスペースの右上にある User Access のドロップダウンを更新し、ユーザの特定の要求をより簡潔にコントロールできます。

、またはアバター ( ) の右にある矢印をクリックし、ドロップダウンを表示します。 を使用してサインアウトできます。サインアウトすると、User Access は として表示されます。矢印を使用してドロップダウンを表示します。それから、Sign In を選択して Sign In ダイアログを表示します。

画像の左は、現在のサーバ情報です。サーバへ接続していない場合、この領域は として表示されます。サーバへ接続するには、これをクリックしドロップダウンを表示します。そこで、接続したいサーバを選択できます。既にサーバへ接続している場合、この領域をクリックして別のサーバへ接続することもできます。

Profile リンクを使用して、https://accounts.live.altium.com でご自身のプロフィール ページを表示できます。

Licenses や Extensions and Updates を使用して、以前のバージョンと同様にそれぞれのページを表示できます。

Custom connection を使用して、カスタムサーバへサインインするための Sign In ダイアログを表示できます。

コンポーネント データベースをサーバデータへ同期

Component Database Library を Altium 365 Workspace へ移行すると、ライブラリのソース データベースのデータは、Altium NEXUS の新しい Components Synchronization 機能を使用して、ワークスペース ベースのコンポーネントに同期できます。自動化された同期は、同期プロファイルを作成するための柔軟なインターフェースである Components Synchronization Configuration ドキュメントで設定されます。これは、データベース ソースやパラメータ マッピング要件に合わせて設定できます。

機能拡張を有効にするには、Altium NEXUSの Configure Platform page (Extensions & Updates 画面の ボタンから利用できます) にある Components Synchronization オプションにチェックを入れます。Altium 365 Workspace へサインインしたら、Altium NEXUS で File » New » Components Synchronization Configuration を選択して同期ドキュメントを作成できます。設定したら、同期プロファイルを手動で実行、または独立したタスクとして設定できます。

► 詳細については、Component Database to Server Data Synchronization をご覧ください。

フォルダ移動時の確認ダイアログを追加

Explorer パネルでフォルダをドラッグアンドドロップすると、確認ダイアログが表示されます。ダイアログは、誤って壊れたフォルダ構造を防ぐのに役立ちます。

Components パネルの Refresh コマンドで、現在の記録を表示

Components パネルを改善し、Refresh コマンドを実行時、保存されたコンポーネントのセレクションが表示されます。

接続されているサーバのシステムフォルダを表示する機能を追加

Advanced Settings ダイアログ で、Explorer.ShowSystemFolders と言う新しい Preference Name を追加しました。このオプションを有効にすると、Explorer パネルでサーバ コンテンツをブラウズしている時、接続されているサーバのシステムフォルダが表示されます。

改善したダイナミック コンパイラ

ダイナミック コンパイラを改善し、プロジェクトのコンパイルをより効率的に処理します。また、複数のプロジェクトを開いている時のメモリ管理を向上しました。

改善した Document Options ダイアログ

アクティブ コンポーネント ドキュメントのオプションを設定できる Document Options ダイアログ を更新、改善しました。

Edit Folder ダイアログへ 'Configure Parameters Visibility on Add' オプションを追加

Add Folder と Edit Folder ダイアログ へ Configure Parameters Visibility on Add オプションを追加しました。このオプションを有効にすると、コンポーネントのパラメーター表示を設定できます。このオプションは、Components Folder Type でのみ使用できます。

デフォルトで非表示にした特定のパネル

Storage Manager、Messages、Output パネルをデフォルトで非表示にしました。

Snapping Distance に値を追加

Document Options モードの Properties パネルにある Snapping Distance 欄に、相対値を選択できるドロップダウンを追加しました。

新しいシートを挿入するコマンドを追加

A command has been added to the Tools menu that allows you to insert a new sheet after the sheet on which the cursor is located when the command is run.

Draftsman の機能強化

Board Detail ビューに四角形形状を追加

Draftsman ドキュメントで Place メニュー、Active Bar、右クリックメニュー、Drawing Views toolbar から Board Detail View を配置する時、四角形形状を選択できるオプションを追加しました。また、以前の円形状も選択できます。

Board Assembly VIEW で Show Silkscreen のドロップダウンを追加

Board Assembly View モードの Properties パネルにある Properties 領域に、Show Silkscreen オプションを追加しました。

ドロップダウンを使用して、以下から選択します:

• None - シルクスクリーンを表示しない場合に選択します。
• With Components - コンポーネントを含むシルクスクリーンを表示する場合に選択します (View Side 設定に依存して、Top、または Bottom overlay)。
• Without Components - コンポーネント以外のシルクスクリーンを表示する場合に選択します (View Side 設定に依存して、Top、または Bottom overlay)。
• 色選択ボタンを使用して、シルクスクリーンの色を指定できます。

Board Realistic View へバリアントを追加

Board Realistic View へバリアントを追加しました。Board Realistic View モードの Properties パネルにある Variation 欄を使用して、バリアントを定義できます。

Board Realistic View で 'All Variants' を 'No Variations' に変更

Projects パネルと "一致させる" ために、Board Realistic View モードの Properties パネルで [All Variants] を [No Variations] に変更しました。

    

アークと円に追加した寸法線機能

寸法線機能を更新し、アーク セグメントや四分円の中心を認識するようにしました。

頂点をドラッグする時の複数選択機能を追加

頂点をドラッグする時、複数選択機能を使用できます (一度に、全てのオブジェクトを移動できます)。

ドリルシンボル サイズを編集する機能を追加

選択したシンボルの Symbol Size を変更する機能を、Drill Symbol Configurations ダイアログ に追加しました。

Drill Table の Hole Tolerances の表示を改善

Drill Table の hole tolerances の表示を改善しました。Drill Table では、空の欄は空白 (None に対して) として表示され、正と負の両方の許容差 (どちらかが 0 であっても) が表示されます。

現在のグリッドをステータスバーに追加

以下に示すように、現在のグリッドをステーバスに追加しました。

回路図シート テンプレートを追加

Draftsman で、回路図シート テンプレートを使用する機能を追加しました。テンプレートの場所は、Preferences ダイアログの Draftsman - Templates ページ にあるTemplates Location 欄で指定します。

指定されたフォルダにあるテンプレートは、Document Options モードの Properties パネルにある Page Options 領域で使用できます。Formatting and Size 領域で、Template を選択している場合、Page Options 領域内の Template ドロップダウンを使用して、目的のテンプレートを選択できます。

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Drill Table シンボルの更新

Draftsman 製造図面で使用される Drill Table シンボルは、PCB で使用したシンボルと同じになりました。これは、Drill Symbol Configurations ダイアログ で、Sync Symbols with PCB オプションを有効にして利用できます。

*.svg フォーマットのグラフィックを配置する機能を追加

Draftsmanドキュメントで、*.svg フォーマットのグラフィックを配置できます。

ドキュメント パラメータに基板情報を追加

Draftsman ドキュメントの Parameters タブに、基板情報を追加しました。追加したパラメータには、BoardWidth、BoardHeight、BoardArea、ComponentsArea、BoardDensity が含まれます。

標準の Scale リストを拡張

Draftsman ドキュメントの標準の scale リストを拡張し、5:1 と 5:2 を追加しました。

Draftsman オブジェクトのグリッドスナップを改善

Draftsman オブジェクトのグリッドスナップを改善しました。Draftsman オブジェクトでスナップを利用でき、オブジェクトをドラッグする時も使用できます。

コンポーネント リファレンスへ寸法線のスナップを追加

Draftsman エディタで、コンポーネント リファレンスへ寸法線をスナップする機能を追加しました。

ライブラリ マイグレーターの機能強化

追加した更新ボタン

更新ボタン () をライブラリ マイグレーターへ追加しました。クリックすると、コンポーネント タイプ、コンポーネント テンプレート、レビジョン割付方針、ライフサイクルの情報が更新されます。

サブカテゴリで利用できる Library Splitting ボタン

ライブラリ マイグレーターでサブカテゴリを選択すると、Library Splitting ボタンを利用できます。Library Splitting ダイアログ が開き、そこで custom library grouping オプションを設定できます。

レイヤ構成マネージャの改善

エッチング式の更新

以前のバージョンでは、エッチングを正しい方向へ行うために、Etch を負の値として入力する必要がありました。etch 値を容易に設定できるように Etch 式を改善し、Etch を正の値として入力できます。

以前は、以下の式でした:

Etch = 0.5 ( W2 - W1 ) / T

Altium NEXUS 20.1 では、以下の式です:

Etch = 0.5 ( W1 - W2 ) / T

以前は、Etch 式はパネルの画像領域に表示されました。現在は、下図のように、? シンボル上にカーソルを置くと、式が表示されます。

► Etch Factor の設定に関する詳細

マルチスレッド モード時にインピーダンス プロファイルを計算

マルチスレッド モードの時にインピーダンス プロファイルを計算する機能を追加しました。

表面仕上げの材料を選択する機能を追加

Surface Finish の材料を選択する機能を追加しました。材料を選択するには、Surface Finish の Material 列で をクリックして、Select Material ダイアログ を表示します。そこで、目的の材料を選択できます。

Layer Stack と Select Material ダイアログで同じ測定単位

レイヤ構成で測定単位を選択したら、同じ測定単位が デフォルトで Select Material ダイアログ に表示されます。

配線の改善

Altium の配線技術開発グループは、インタラクティブ配線エンジンの構築、改善を続けています。

インタラクティブ配線や push and shove の改善点は、以下になります:

• 複雑な形状 (PCB に存在するオブジェクト、または PCB 自体の形状) が存在する場合の、配線に関する操作のパフォーマンスを劇的に改善しました。
• 適切でないルール (大きいパッド間のクリアランス等) の組み合わせで作成した複雑な配線限度を決めるために、より高性能なルール解析を導入し、これらの状況でのルーターのパフォーマンスを改善しました。
• 配線で線幅を変更する場合、ユーザが意図した箇所での押しのけを改善しました。

インポーターの機能強化

新しい KiCAD インポーターの追加

新しい KiCAD インポーター により、Import Wizard を使用して KiCAD デザインファイルをインポートできます。KiCAD インポーター は、Extensions & Updates ページの Purchased タブにある Software Extensions 領域からインストールできます。

以下のファイルをインポートできます:

• KiCAD Pro ファイル (*.pro)
• KiCAD sch ファイル (*.sch)
• KiCAD lib ファイル (*.lib)
• KiCAD kicad_pcb ファイル (*.kicad_pcb)

インポートした Mentor デザインファイルのバリアント情報

Import Wizard を使用して Mentor Expedition デザインやライブラリ ファイルをインポートする時、バリアント情報もインポートされます。

ECAD-MCAD の改善

このバージョンでは、Altium NEXUS と MCAD 設計ソフトウェア間で PCB 設計をやりとりするための機能を大幅に改善しました。

これには、以下が含まれます:

• カットアウトを含む複雑な基板形状の双方向の移行
• 配置したコンポーネントに関する 3D モデルでの双方向の移行
• MCAD から ECAD への独自のコンポーネントの移行
• ECAD から MCADへの独自のコンポーネントの移行 (Creo のみ)
• リジッドフレキシブル基板の対応 (SOLIDWORKS のみ)

その他の更新

ODB Setup ダイアログの機能強化

生成されたファイルの測定単位を選択できるオプションを ODB Setup ダイアログ に追加しました。Units 領域で、Inches、または Millimeters を選択します。

また、生成された出力ファイルのファイル圧縮を選択できるオプションを追加しました。このオプションは、File Compression 領域にあり、None、.zip、.tar/.tgz が含まれています。また、必要に応じて、どちらのオプションも選択しないこともできます。

回路図へ Creepage Distance ルールを追加する機能を追加

回路図ドキュメントで、Creepage Distance ルールを使用できます。このルールは、Parameter Set モードのProperties パネルにある Parameters 領域で Rule を選択した後、Choose Design Rule Type ダイアログ に表示されます。

PCBLIB 右クリック Place メニューにオブジェクトを追加

PCB ライブラリ ドキュメント (*.PcbLib) で右クリックした時に表示される Place メニューに、メインメニューから Place を使用した時と同じオブジェクトを追加しました。

PCB から AUTOCAD へエクスポートする時、レイヤを選択する機能を追加

Export to AutoCAD (PCB) ダイアログ を強化し、PCB から AutoCAD へ DXF/DWG ファイルをエクスポートする時、特定のレイヤを選択できます。新しい Layers 領域にある Include 欄を有効にして目的のレイヤを選択します。

Pick & Place ファイルに含まれた Standard コンポーネント

Standard (no BOM) コンポーネントが Pick & Place ファイルに含まれるようになりました (認識マークを対応できます)。

利用できるオプションが無い時、Graphicalモード オプションをグレー表示

Normal モードしか利用できない場合、Components モードの Properties パネルの Graphical 領域にある Mode ドロップダウンは利用できません (グレー表示)。

ActiveBOM の Revision Status に色付きの値を追加

ActiveBOM の Revision Status 列では、'Up to date' が 緑 で、'Out of date' が 赤 で表示されます。