ActiveRoute の改善
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ActiveRoute は、特定のネット、または設計者が選択したコネクションへ、効率的な複数ネットの配線アルゴリズムを適用する自動化されたインタラクティブ配線技術です。ActiveRoute は、基板全体に対応するために幅広い設定が必要なオートルーターではありません。
Altium Designer のこのバージョンでは、多くの新しい機能と共に、既存の ActiveRoute の機能を多数、改善しています。
ActiveRoute は、PCB デザインルールで定義した基準や制約に従います。そのため、コネクション、またはネットを容易に選択して実行できます。これには、特定のコントロール機能が多数あります。これらは、拡張した PCB ActiveRoute パネルで設定します。
配線ガイドの Track to Track Space
ActiveRoute の最初の目的は、全体の最短の配線長を見つけることです(各コネクションで、最適な経路ではないかもしれません)。配線ガイドは、その経路が最短でなくても、選択したコネクションに関して、特定の経路で配線するよう配線経路を指定する機能です。
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配線ガイドの Track-Track Space 機能を使用して、配線ガイドの幅全体に配線を拡張(配線ガイド内でトラック間の幅を調整)できます。スライダーを使用してトラック間の値を選択、または編集ボックスへ値を入力します。配線ガイドは、自動でこの設定を考慮してサイズが変わります。これを行うには、配線ガイドを定義する前に、これを設定する必要があります。また、配線中、 や キーを押して、配線ガイドの幅を調整できます。
詳細については、PCB ActiveRoute パネルページを参照してください。
ミアンダ コントロール
ActiveRouteは、選択したコネクションを最短経路、または言い換えると、最小ミアンダで配線しようとします。ActiveRoute の完了率が、予想よりも低い場合、ミアンダ コントロールにより、ミアンダを増やすことができます(完了率を上げるために役立ちます)。デフォルトの最大ミアンダ設定は、100% です。これは、全体の配線長が、マンハッタン長 + 100% のマンハッタン長
になることを意味します。スライダーを使用して、ミアンダ値を選択、または編集ボックスへパーセンテージを入力します。
配線ガイドを使用している時、ミアンダ設定は、無視されることに注意してください。これは、配線ガイドが、ミアンダを大幅に増やす経路で定義される可能性があるためです。
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詳細については、PCB ActiveRoute パネルページを参照してください。
配線長チューニング
このバージョンでは、ActiveRoute で、Matched Length デザインルールを満たすように、配線長を自動で調整する機能を追加しました。
ActiveRoute で配線長を調整するには、以下を設定します:
- パネルの Action の項目で、Tune Selected のチェックボックスを有効にします。
- パネルの Tune の項目で、必要な Matched Length デザインルールを有効にします。
- パネルの Tune の項目で、必要な Max Amplitude と Min Space(Single Ended、または Differential Pair のどちらか)を設定します。
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詳細については、PCB ActiveRoute パネルページを参照してください。
ピンスワップの対応
このソフトウェアには、回路図とPCBエディタ間でリンクされているピン、パートスワップシステムが含まれています。ActiveRoute で、全体の配線長を短くして配線品質が向上する場合、ピンスワップ設定を行い、配線中にピンを入れ換えできます。
ピンスワップを使用するには、以下を行います:
- ピンスワップを実行する(インタラクティブに、または ActiveRoute で)前に、プロジェクトを開く度にコンパイル(Projectメニュー)する必要があります。
- コンポーネントのピンスワップを設定、管理するには、Tools » Pin/Part Swapping » Configure コマンドを実行して、Configure Swapping Information in Components ダイアログを表示します。
- PCB ActiveRoute パネルの Action の項目にある Pin Swap Routing オプションを有効にします。
- PCB ActiveRoute パネルの Pin Swap の項目にある目的のコンポーネントを有効にします。
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その他の改善
- 改善された配線品質
- BGA ファンアウトからのエスケープ配線を改善し、BGA からまっすぐ引き出せるようにしました。
- できるだけエスケープ配線をまっすぐにするために、ビアの周りの差動ペアを覆うように改善しました。
- 過度のミアンダや鋭角のような問題を解決するための修正。
- ルームでの動作を改善
- ルームの境界での変更の質を改善しました(その境界でのギャップや幅を変更した差動ペアを含む)。
- BGA の周りでルームを使用した時の効果を改善しました。テストでは、ルームの外側にある差動ペア間の間隔を広げ、通常のクリアランスの最大約 5 倍までは、きれいで高品質な配線になります。
- 配線ガイドのグラフィック
- 配線ガイドの最大幅を 10 倍に増やし、これは、一般的なルーム内の配線として使用できます。
- 1 つのレイヤしか利用できない場合、配線ガイドの色は、レイヤ色で表示されます。複数のレイヤを利用できる場合、標準の配線ガイド色で表示されます。
- フィードバックによる改善
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