ハーネス設計
Created: 12月 27, 2022 | Updated: 12月 28, 2022
| Applies to version: 23
現在、バージョン 18.1. をご覧頂いています。最新情報については、バージョン
ハーネス設計 の 25 をご覧ください。
ハーネスデザイン機能により、様々なタイプの技術者 (製品設計プロセスに関与) が Altium Designer で作業できます。これにより、PCB、およびシステムデザインと同じ環境で包括的なハーネスデザインを扱え、以前のサードパーティ ソフトウェアへの過度の依存が必要無くなります。
ハーネスデザイン機能を使用すると、個々のピン間接続から製造ドキュメントまで、完全なワイヤハーネスデザインを作成できます。ハーネスデザインは、スタンドアロン プロジェクトとして、または マルチボード プロジェクト の一部として作成できます。後者の場合、マルチボード プロジェクト内の PCB 間の論理接続を使用して、ハーネス内の接続を定義できます。
ハーネスデザイン機能は、Altium Designer Standard Subscription では対応していないことに注意してください。
ハーネスデザイン プロジェクトの作成
ハーネスデザイン プロジェクト (*.PrjHar
) は、以下のドキュメントを対応しています:
- Harness Wiring Diagram (
*.WirDoc
) – 個々のワイヤとケーブルを配置して、ハーネス内に必要な物理的な接続を作成できます。
- Harness Layout Drawing (
*.LdrDoc
) – ワイヤとケーブルが整理され、ハーネスの物理的な構造を表すことができます。
-
ActiveBOM (*.BomDoc
) – 以下のエンティティが含まれています:
- コネクタとその関連部品
- splice の関連部品
- 接続点の関連部品
- Crimps
- レイアウト ラベル
- ワイヤーとケーブル、およびそれらの長さの値
ハーネスデザイン プロジェクトの BOM データのソースは、プロジェクトの Layout Drawing (レイアウト図)です。そのため、ハーネスデザインの配線図 (Wiring Diagram) を変更し、この変更を BOM に反映する必要がある場合は、最初にレイアウト図 (Layout Drawing) を更新する必要があります。
- Draftsman Document (
*.HarDwf
) – 配線図、レイアウト図、BOM の読み取り専用ビューがインポートされ、ハーネスの製造に必要な情報が追加されます。
Altium Designer のサンプル プロジェクトには、マルチボード デモ プロジェクト (\Examples\Harness Demo MB\Harness_Demo_MB\Harness_Demo_MB.PrjMbd
) に関連付けられたサンプルのハーネスデザイン プロジェクト (\Examples\Harness Demo MB\Harness_Demo_Prj\Harness_Demo_Prj.PrjHar
) が含まれているため、参照できます。
PCB やマルチボードデザイン プロジェクトと同じように、Create Project ダイアログを使用して新しいハーネスデザイン プロジェクトを作成できます。メインメニューから File » New » Project コマンドを選択し、開いた Create Project ダイアログの Locations リストで、プロジェクトを保存する場所を選択します。Project Type リストで、プロジェクトの Harness タイプの下にあるエントリを選択します。
Create Project ダイアログを使用して、新しいハーネス プロジェクトを作成。
既存のハーネスデザイン プロジェクトをテンプレートとして Workspace へに保存できます。Altium Designer 内で既存のハーネス プロジェクトを開き、そのソース ドキュメントの 1 つがアクティブなデザインドキュメントとして開いていることを確認し、メインメニューから File » Save Project As Template to Server コマンドを選択します。確認ダイアログが表示され、接続された Workspace のフォルダ構造内の場所と、プロジェクト テンプレートが保存される名称 (元のプロジェクトの名称) が示されます。それから、Create Project ダイアログで、保存したプロジェクト テンプレートを選択できます。
Project Name を入力し、必要に応じて、プロジェクトの Description を入力、その他のオプションを設定し、Create をクリックします。新しいプロジェクト構造が作成され、プロジェクトが Projects パネルで開きます。
新しい空のハーネス プロジェクトが作成されました。
配線図とレイアウト図オブジェクトのデフォルト プロパティは、Preferences ダイアログの Harness Design – Defaults ページで設定できることに注意してください。これらのプロパティは、後続のオブジェクトを配置する時に適用されます。
ハーネスデザイン プロジェクトをマルチボード プロジェクトへ追加
ハーネスデザイン プロジェクトは、マルチボード プロジェクトの一部として含めることができます (必須ではありません)。これを行うには、少なくとも 1 つのハーネス接続オブジェクトを含む回路図ドキュメントを含むマルチボード プロジェクトを開きます。ハーネス定義が完了していることを確認してください: ハーネス コネクタ部品の割り当て、ハーネスコネクタ ↔ PCB ピン接続の指定、およびハーネスコネクタ ↔ ハーネスコネクタ接続の指定。
Projects パネルのマルチボード プロジェクトのエントリを右クリックし、Add Existing to Project を選択してから、ローカルの .PrjHar
ファイルを選択することにより、ハーネス プロジェクトをマルチボード プロジェクトへ追加します。ハーネス プロジェクトは、Projects パネルでマルチボード プロジェクト構造内に表示されます。
作成したハーネス プロジェクトを関連するマルチボード プロジェクトへ追加。
ハーネスデザイン プロジェクトが既に開いている場合、ドラッグアンドドロップを使用してマルチボード プロジェクトへ追加できます。ハーネス プロジェクトのエントリを Project パネルのマルチボード プロジェクト構造へドラッグして、このマルチボード プロジェクトにハーネス デザインを含めることができます。
ハーネス プロジェクトを Workspace へ保存して、別の PC で開くことができます。しかし、既存のハーネス プロジェクトを Workspace からマルチボード プロジェクトへ直接、追加することは現在、対応していません。ローカルのハーネス プロジェクト (または、Workspace から開いたハーネス プロジェクトのローカルコピー) のみを追加できます。Workspace から直接、選択する機能は、将来的な更新で計画されています。
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