新機能と更新の概要
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プロジェクト管理
PCB プロジェクトとそのファイル構造の処理を強化するために、様々な新機能を導入しました。これらには、完全に同期されたプロジェクト名と設計ファイルの名称変更、ローカル-リモートのプロジェクトに関するインテリジェントな処理、ごみ箱で 'ソフト' を削除する際のよりスマートなデータ クリーンアップ オプションが含まれます。
プロジェクトと設計ファイルの名称変更
Projects パネル で右クリックメニューから Rename コマンドを使用できます (Save As コマンドから変更しました)。これにより、PCBプロジェクト (*.PrjPcb
)、またはそれに構成されている設計ファイル (*.PcbDoc
、*.SchDoc
等) の名称を直接、変更して、更新をローカル、および VCS リモート ストレージに保存できます (File » Save to Server)。
Save As コマンドは、メインの File メニューから引き続き使用でき、設計ファイルは、Storage Manager パネル の右クリックオプションから名称を変更することもできることに注意してください。
ファイル名の変更の同期は、ローカルストレージとリモートサーバベースのストレージ間で維持されます。更に、名称を変更したプロジェクトファイルは、以下のプロジェクトの名称変更で説明しているように、サーバ側へ反映されます。
管理されたプロジェクトの名称変更
設計側での直接のプロジェクトファイルの名称変更 (*.PrjPcb
) は、サーバ側での自動化されたプロジェクト名の調整にも対応しています。実際には、更新されたプロジェクトファイル名がサーバに同期されると、サーバは管理されたプロジェクトの Name パラメータを自動的に変更して一致させます。
逆に、管理されたプロジェクトの名称がサーバ領域で更新されると (サーバの Projects ページでの Edit モード、または設計クライアントの Explorer パネル を介して)、プロジェクトを次に開いた時に変更がクライアント側に反映されます。
更新されたプロジェクトを開くと (File » Open Project)、最初のダイアログで、プロジェクトファイル名を新しいプロジェクト名に合わせるか、プロジェクト名を既存のプロジェクトファイル名と一致させるか、2 つの異なる名称にするかを選択できます。
管理されたプロジェクトの履歴
サーバベースの管理されたプロジェクトで作業する場合、Altium Designer では、Altium 365 Workspace で新しく開発した プロジェクト履歴追跡 機能を利用できます。
グラフィカルベースのインタラクティブ タイムラインは、プロジェクトのファイル履歴を一連の時系列のイベントベースのバージョンとして表示します。これは、イベントのタイプに応じて、表示、復帰、またはデータへのアクセスが可能です。履歴タイムラインの全機能は、Workspace の独自 (内部) の Git バージョンコントロール下のサーバ プロジェクトで利用できます。
► 詳細については、Workspace Project History をご覧ください。
Altium Designer 内からサーバベースのプロジェクト履歴を表示するには、Projects メニューから History コマンドを選択するか、Projects パネル でプロジェクト名を右クリックし、メニューから History オプションを選択します。
プロジェクトの共有
Altium 365 Workspace チームメンバー間での設計プロジェクトの共有 (権限ベース) に加えて、Workspace チームメンバーではない、または現在、AltiumLive に登録されていない人がプロジェクトを共有できます。これにより、内部と外部の両方の共同作業者が特定のプロジェクトを表示したり、適切な共有権限によって編集できます。Workspace チームの外部のユーザは、進行中のビューへのアクセス (マネージャーやその他の関係者)、またはデザイン自体の編集権限 (外部契約の共同作業者等) をコントロールできます。
► 詳細については、Global Sharing をご覧ください。
Altium Designer 内から、または Workspace ブラウザ インターフェースを介して 共有したプロジェクトは、ホスティング Workspace を他に公開することなく、招待したユーザ、または Role グループが排他的にアクセスできます。AltiumLive アカウント (必須) を持っていない共同作業者は、共有のための Eメールの招待状を介してそのアカウントを登録できます。
Altium Designer ユーザと共有しているプロジェクトは、Open Project ダイアログ の Shared With Me location オプションからアクセスします。ユーザは、Workspace チームのメンバーである必要はありません。
Projects パネル で共有アクセスから開いたプロジェクトは、Shared with me ラベルで示されます。共有プロジェクトに編集権限が付与されている場合は、プロジェクトを保存してサーバへコミットでき、プロジェクトが表示のみの権限で共有されている場合は、ローカルに保存/コミットできます。プロジェクトを Altium web Viewer で開くには、Projects パネルにあるプロジェクト名を右クリックし、メニューから Show in Web Browser オプションを選択します。
ソフトの削除
Altium Designer の Explorer パネル 内からプロジェクト、コンポーネント、リリース済みデータ等のサーバベースのデザインアイテムを削除するためのより柔軟な機能を導入しました。'ソフト削除' として機能する削除プロセスでは、レビュー用のソースアイテムへの関連リンク等、続行するにつれてオプションや情報が増えます。アイテムは、それらのアイテムへの適切なアクセス権を持つユーザが削除でき、Altium 365 Workspace 内から復元できます。
プロジェクト、またはその関連ファイルを削除/復元するには、プロジェクトの所有者、またはサーバの管理者である必要があります。コンポーネント等の他のサーバアイテムを削除/復元するには、それらのアイテムに対する編集権限が必要です (デフォルトの状態)。
Workspace では、削除したアイテムは専用の Trash の場所に移動され、削除したエントリのメニューオプション (⋯) から復元 (Restore)、または完全に削除 (Permanently Delete) できます。
設計プロジェクトで、削除したコンポーネントを使用している場合、これはプロジェクトの Validation 中に示され、Properties パネル やプロジェクトの ActiveBOM ドキュメント 等のコンポーネントをアクセスする場所でも示されます。
Comments パネルの更新
Comments パネル で管理する設計ドキュメントのコメントは、配置されているドキュメントの名称で識別されるようになりました。Comments パネルは、Altium アカウントにサインインしていない場合、またはサーバに接続していない場合にも使用できます (そこで、プロジェクトのコメントを入力するための次のステップが案内されます)。
サーバへの作業コピーとプロジェクトの同期解決
完全に管理され、バージョンコントロール下の PCB プロジェクトのアプリケーションは、プロジェクトのローカル作業フォルダの内容と、ホストサーバのバージョンコントロール下にあるストレージ間の緊密な同期に依存しています。通常のプロセス以外で行われた変更によってこの関係が崩れると、管理対されたプロジェクトの構造が破損する可能性があります。
ローカルリモート ストレージの同期を壊す可能性のある変更は、作業プロジェクトフォルダの名称変更、移動、コピー/クローン作成などの手動の動作が含まれます。これらの問題は、状況に基づいて推奨される動作をハイライト表示する選択ダイアログを通じて検出、および対処されるようになりました。一般に、そのオプションは、フォルダ プロジェクトを新しい管理されたプロジェクトにするか、フォルダ プロジェクトを現在の管理されたプロジェクトとして再同期するか、プロジェクトとサーバとの関係を削除する (管理されていないプロジェクトにする) か、現在の不一致を無視することです。
他のより複雑な同期の中断は、server identity の変更 (サーバ自体の名称を変更、または移動した場合、ローカル プロジェクトファイルが異なる server identity パラメータを含むファイルで上書きされた場合、またはプロジェクトの対象のリポジトリを変更した場合等) によって引き起こされる可能性があります。このような問題により、サーバとローカル プロジェクトリポジトリ間で不一致となり、警告ダイアログ、または解決策を選択するためのダイアログが表示されます。
PCB エディタ
ビアの伝搬遅延計算
配線された PCB ネットを介して計算された伝搬遅延は、指定された 伝搬遅延 の比率に基づいて、接続ビアの使用バレル長が考慮されるようになりました。実際には、適用可能なビアのバレル長は、トラックの入力層と出口層によって決まります。このネットの伝搬遅延の計算は、接続ビアを通る比例経路を考慮した既存のネット配線長の計算と一致します。
Component エディタ
Component エディタのクロスプローブ
Single Component エディタ でサーバベースの管理されたコンポーネントを編集する時、シンボルピンからフットプリントへのクロスプローブのハイライト表示が利用できるようになりました。Components パネル にあるコンポーネント名を右クリックして Edit を選択すると、エディタを表示できます。
ECAD-MCAD CoDesign
Altium の CoDesigner テクノロジーは、機構的、および電気的な設計領域を接続し、読み込んだ PCB を機構、および電子技術者が相互に扱えます。CoDesigner の開発は継続しています。
Rigid-Flex Board Definition in MCAD
Stronger Support for Complex Board Shapes
Improved Component Synchronization
Improved Transfer of ECAD Component Properties
- MCAD でのリジッドフレキシブル基板の定義 - リジッドフレキシブルの大幅な改善; 基板外形と折り曲げの定義を SOLIDWORKS® で定義、および変更でき、コンポーネントを SOLIDWORKS で配置、および移動できます。( 画像 )
- 複雑な基板外形の対応 - 基板外形の定義に関する問題を改善しました; ECAD ボードスケッチでのマイクロセグメントと自己交差が検出され、Push でレポートされます。それらの場所の詳細が表示され、可能な場合は MCAD で自動で修正されます。( 画像 )
- 改善したコンポーネントの同期 - ロックされたコンポーネントの処理が容易になりました; 固定、または拘束された MCAD 部品は、ECAD ではロックされたコンポーネントへ変換され、ECAD でロックされたものは MCAD で固定されます。Locked/Fixed 状態への変更は、MCAD と ECAD 間で同期します。
- 改善したECAD コンポーネント プロパティの移行 – 全ての ECAD PCB コンポーネント パラメータは、MCAD 部品へ移行されます。( 画像 )
プラットフォーム
サードパーティのサインイン
Altium 365 プラットフォーム への接続方法の柔軟性を高めるため、AltiumDesigner では人気のあるサードパーティの AltiumLive サインイン オプションを提供します。サインイン オプションをアカウントにリンクするには、目的の接続 (ここに表示されている Google®) をクリックし、必要に応じてそのサービスにサインインします。次のページで既存の AltiumLive 資格情報を入力して、アカウントへサードパーティ リンクを確立できます。
アカウントのリンクの確認は、Altium Account で確認できます。これは、必要に応じて、関連付けを削除するのにも役立ちます (リンク解除)。
Single Sign On
既存の会社のシステムとの互換性を強化するために、組織の Single Sign-On (SSO) 認証システムを使用して AltiumDesigner へサインインできます。セキュリティの強化と IT ユーザ アクセス管理の効率化の利点に加えて、SSO 方針のアプリケーションは、全社的なシステムやサービスへ適用する資格情報と同じものを使用して Altium ソフトウェアにサインインできます。会社の Altium アカウントは、Altium Dashboard の Authentification ページ でアカウント管理者が SSO を操作できるように構成されています。
► 詳細については、Licensing ページの Single Sign On の項目をご覧ください。
ライブラリ マイグレーターの更新
ライブラリ マイグレーター のユーザインターフェースとそのライブラリ処理に、様々な便利機能を追加しました。これらは、以下です:
- 全般的なインターフェースの有用性の向上。
- パラメータ キーワード検出ロジックを拡張し、自動 ライブラリ分割 機能を改善しました。
- 欠落しているコンポーネント シンボル/フットプリント モデルの処理を改善しました:
- フットプリントが欠落している場合、必要なフットプリントを含む PCB ライブラリを追加することで、自動で解決されます。
- 欠落しているフットプリントは、検証プロセスによって正しく検出されます。検証プロセスでは、エラーレポート (Details の下) に Choose a Library オプションも表示されます。複数のコンポーネント フットプリントが欠落していることが検出された場合、Apply PcbLib Selection ダイアログには、このインスタンス、またはフットプリントが欠落している全てのコンポーネントに、指定した PcbLib を使用するオプションがあります。
Altium Designer のセキュリティ向上
以下の Altium Designer の更新により、リモート接続のセキュリティを改善しました:
- 保存されているサインイン パスワードが暗号化されます。
- HTTPS 証明書が検証されます。
- TLS 1.2 を対応します。
これらのアップグレードの一環として、デフォルトの アカウント ポータル アドレス が変更されていることに注意してください。
Project Management
A range of new features has been introduced to enhance the handling of PCB projects and their file structure. These include fully synchronized project name and design file renaming, intelligent handling of a disruption in the local-remote project relationship, and smarter data clean-up options that introduce the concept of a recycle bin 'soft' delete.
Project and Design File Renaming
A file Rename command is now available from the right-click context menu in the Projects panel, replacing the Save As command. This allows you to directly change the name of a PCB project (*.PrjPcb
) or any of its constituent design files (*.PcbDoc
, *.SchDoc
, etc) and then save the update to local and VCS remote storage (File » Save to Server).
Note that the Save As command remains available from the main File menu, and a design file also can be renamed from the Storage Manager panel right-click options.
File rename synchronization is maintained between local storage and remote server-based storage. Additionally, a renamed project file will invoke an alignment with the project Name on the server side, as outlined in the Project Renaming information below.
Managed Project Renaming
The introduction of direct project file renaming (*.PrjPcb
) on the design side is also supported by automated project Name alignment on the server side. In practice, when an updated project file name has been synchronized to the server, the server automatically changes the managed project's Name parameter to match.
Conversely, when the name of a managed project is updated in the server space – via the Edit mode on the server Projects page or the design client's Explorer panel – the change is propagated to client side when the project is next opened.
When the updated project is opened (File » Open Project), an initial dialog provides options to align the project file name with the new project Name, ot force the project Name to match the existing project file name, or allow the two names to be different.
Project Sharing
Along with permission-based sharing of design projects between Altium 365 Workspace team members, project sharing is now available for contributors that are not Workspace team members or not currently registered with AltiumLive. This allows both internal and external collaborators to view, or with appropriate share permissions, edit a specific project. Those outside your Workspace team can then have controlled access to a work-in-progress view (managers and other stakeholders) or editing rights to the design itself (external contract collaborators, etc).
Along with permission-based sharing of design projects between NEXUS Server team members, remote project sharing is also available for a design hosted in an Altium 365 Workspace. This allows both internal and external collaborators to view, or with appropriate share permissions, edit a specific Workspace project. The approach allows those outside your design team to have controlled access to a work-in-progress view (managers and other stakeholders) or editing rights to the design itself (external contract collaborators, etc).
► See Global Sharing for more information.
Projects shared through the Workspace browser interface enable access to the invited user or Role group on an exclusive basis, without any other exposure of the hosting Workspace. Collaborators that do not have an AltiumLive account (required) are provided with the means to register one via the email share invitation.
A project shared with a NEXUS user is accessed from the Shared With Me location option in the Open Project dialog. The user is not required to be a member of the Workspace team.
In the Projects panel, a project that has been opened from shared access is indicated by an associated Shared with me label. The project can be saved and committed back to the Altium 365 Workspace if editing rights have been granted for the shared project, or saved/committed locally if the project has been shared with view-only permissions. To open the project the Altium web Viewer, select the Show in Web Browser option from the project entry's right-click context menu in the Projects panel.
Working Copy to Server Project Sync Resolution
The application of fully managed, version-controlled PCB projects relies on the tight synchronization between the project's local working folder contents and the host server's versioned storage. If this relationship is disrupted by changes made outside of the normal processes, the managed project structure can become corrupted.
Possible changes that break the local-remote storage synchronization include manual actions such as renaming, moving, or copying/cloning a working project folder. These issues are now detected and addressed through a 'choice' dialog that highlights a recommended action based on the situation. In general, its options are to make the folder project a new managed project, to resynchronize the folder project as the current managed project, to remove the project's relationship with the server (make the project unmanaged), or to ignore the current disparity.
Other more complex synchronization disruptions may be caused by changes in the server identity, such as when the server itself has been renamed or moved, when a local project file has been overwritten with one that contains different server identity parameters, or the project's target repository has changed. Such issues create a disparity between the server and the local project repositories, and are reported by warning dialogs or dialogs that provide a resolution choice.
PCB Editor
Via Propagation Delay Calculation
The calculated propagation delay through routed PCB nets now takes into consideration the used barrel length of connecting Vias, based on the proportion of their specified Propagation Delay. In practice, the applicable Via barrel length is determined by the track entry and exit layers. This net propagation delay calculation aligns with existing net length calculations which take into account the proportional path through connecting Vias.
Component Editor
Component Editor Cross Probing
Symbol Pin to Footprint cross-probe highlighting is now available when editing a server-based managed Component in the Single Component Editor. The editor can be accessed by selecting the Edit option from a component entry's right-click options in the Components panel.
Platform
Third-party Sign-in
Providing more flexibility in how you can connect to Altium's services, Altium NEXUS now offers popular third party AltiumLive sign-in options. To link an alternative sign-in option to your account, click the desired connection (Google® shown here) and sign in to that service if required. Enter your existing AltiumLive credentials in the following page to establish the third-party link to your account.
Confirmation of the account linkage can be seen in your Altium Account, which also serves to remove the association if necessary (Unlink).
Single Sign On
To enhance compatibility with existing company systems, you can now sign in to Altium NEXUS using your organization's Single Sign-On (SSO) authentication system. Along with the benefits of increased security and more efficient IT user access management, the application of SSO schemes provides the convenience of signing in to Altium software using the same set of credentials that apply to your company-wide systems and services. Your company's Altium Account is configured for SSO interaction by an account Administrator in the Authentification page of the Altium Dashboard.
► See the Single Sign On section of the Licensing page for more information.
Library Migrator Updates
A range of usability enhancements has been made to the Library Migrator user interface and its library handling functions. These include:
- General interface usability improvements.
- The parameter key-word detection logic has been expanded for improved automatic library splitting.
- Better handling of missing component symbol/footprint models:
- For missing footprints, this is now automatically resolved with the addition of a PCB library that contains the required footprints.
- Missing footprints are correctly detected by the Validation process, which also provides a Choose a Library option in its error report (under Details). Where more than one component footprint has been detected as missing, an Apply PcbLib Selection dialog provides options to use the specified PcbLib for this instance or for all components with missing footprints.
Altium NEXUS Security Upgrades
The security for remote connections has been improved with the following Altium NEXUS updates:
- Stored sign-in passwords are now encrypted.
- HTTPS certificates are verified.
- TLS 1.2 support is provided.
Note that the default account portal address has changed as part of these upgrades.