Altium 導入事例
iRobot、PLM統合の課題をAltiumで克服
「これこそ、待ち望んでいたものです。ライブラリの部品が手元に揃っているので、どこにも行かずに済みます。同期する必要もありません。自分のプロジェクトを作り、プロジェクトの権限を複数設定できます。チームの人数を抑えて作業し、デザインレビューも自分たちでまかなうことができます。すべてがこのツールに組み込まれているのです。」
世界で最も有名な消費者向けロボット「ルンバ」を提供するグローバル企業 iRobotが、Altium DesignerでPLM投資の価値を最大化した取り組みをご覧ください
お掃除ロボットのルンバでよく知られるiRobotは、ロボット技術の革新にておいて長い歴史を持つグローバルカンパニーです。同社は常にテクノロジーの限界を押し広げ、生活をより良いものにするために、世界で最も緻密に思考するロボットや革新的、かつインテリジェントな家電製品を設計、構築しています。
「思い付いたアイデアを絞り込んで形にし、それによって世界を変えられるように革新的になることーそれがiRobotの文化です」
iRobotは、ロボット工学の革新の限界を押し広げるために、長年にわたってデジタル トランスフォーメーションを推進しています。社内の組織全体での運用のデジタル化と共同作業の向上を通じて、データの品質と完全性を改善しながら、プロセス、エンジニアリングの変更、製品の複雑さに合理的に対処しています。
ECADデータの分断に関する課題
戦略的なデジタル化の取り組みが起動に乗った後も、iRobotは依然として欠落している要素に対処する必要がありました。 特に製造業の場合、電気設計 (ECAD) とその他の領域の間でのデジタル統合の実装についての計画が欠落していることが多々あります。 ECADを組織内の他の領域とつなげることは、デジタル トランスフォーメーションにおける最後のタスクです。 iRobotの電気技術者が克服しなければならなかった課題は、ECADアプリケーションから社内のWindchill PLM システムにデータをインポートすることでした。手動の複雑なプロセスでは、2つのシステムをインテリジェントを統合したり、自動化したりすることが不可能でした。データの管理と変更の追跡は、時間のかかる苛立たしい作業でした。技術者は通常の業務を中断して、その場限りのアップロード ツールでデータを Windchill にチェックインする必要がありました。
「理解しなければならなかったのは、『これをやって、
技術者は、こうしたワークフローの中断とフラストレーションを解消するために、ECADデータを他のチームと迅速に共有できればと考えました。
共同作業と自動化を改善する必要性を加速させた新型コロナウイルス感染症
新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって、iRobotの電子機器設計とECADのデータ管理の問題は深刻化しました。
「パンデミックが2年目に入ったとき、iRobotは大きな打撃を受けました。製品を作るために必要な部品を入手できないことがわかったため、EEチームが2つに分かれることになりました。
パンデミックが発生する前は、技術者が対面で連携するのが当然であり、ときどき発生する部品の陳腐化や不足の問題もスムーズに解決できていました。対面での共同作業が問題のすばやい特定と解決を可能にしていたのです。しかし、リモートワークでは、離れた場所から連携するための効率的かつ生産的な方法を見つけることは困難になりました。同様に、前例のない世界的なサプライチェーンの問題の影響によって在庫切れになった重要な部品を見つけたり、再設計したりすることも難しくなりました。製品開発を順調に進めるために、技術者や関係者は最新のデジタルデータや参照情報にタイムリー、かつ簡単にアクセスして、不測の事態でも作業を継続して問題に対処する必要がありました。
ECADのデジタル統合とワークフローの自動化
ECADのデータとワークフローを管理し、設計チームのすべてのメンバーと関係者をつなぐために、デジタルで統合された包括的なソリューションを探し求めていたiRobotの電気チームは、Altium Designerに目を向けました。既存のツールとワークフローがデジタル統合された独自の機能が提供されているAltiumのエンタープライズ ソリューションにより、チームは設計プロセスの全体を合理化し、その効率と効果を引き上げることができました。電子機器の開発チームは、手動の一時的な作業による中断やフラストレーションがなく、これまでどおりに作業を継続できました。 自動化されたワークフローにより、必要なECADデータにリアルタイムでアクセスして可視化し、すべての設計作業と共同作業を効率的に進められるようになりました。
「これこそ、待ち望んでいたものです。ライブラリの部品が手元に揃っているので、どこにも行かずに済みます。同期する必要もありません。自分のプロジェクトを作り、プロジェクトの権限を複数設定できます。チームの人数を抑えて作業し、デザインレビューも自分たちでまかなうことができます。すべてがこのツールに組み込まれているのです。」
Altium Designerは、ECADのアプリケーションとプロセスでのより堅牢なデジタルスレッドと継続性を確立するのに役立ちました。その強力なデジタルスレッドは、iRobotの最新の課題である共同の開発と製造のモデルへの移行に不可欠なものです。この新しいモデルでは、ECAD/MCADの設計と製造にサードパーティーを利用します。次世代の製品を開発するために、iRobotの技術者はAltiumのエンタープライズ ソリューションを活用して、世界中の社内外の関係者と効率的に連携しています。
「Altiumのエンタープライズ ソリューションを通じて、関係者のオンボーディングを行って迅速、かつ簡単につながれるのは、非常に素晴らしいことです」
デジタル トランスフォーメーション実現の最終段階
Altiumエレクトロニクス設計の世界の革新させ続けています。そのために、iRobotをはじめとする企業でデジタル トランスフォーメーションを実現するために、デジタル統合された包括的なPCB設計ソリューションををあらゆる企業に提供しています。
Altiumのエンタープライズ ソリューションは、実装が極めて容易な電子機器設計ソリューションであり、あらゆる規模の企業に最適なデジタル トランスフォーメーションの達成を支援します。