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Altium 導入事例

ライカ・ジオシステム Altiumによる内製化で農産業向け測量システムを進化させる

「Altiumは、我々の電子機器設計方法を完全にアップデートしました。生産性が25%アップしたほか、Altiumからの定期的な更新により、設計品質も大幅に改善されています。当社の設計チームは、Altium Designerで業務を内製化することで、新しい機能をより早く習得し活用するスピーディなサイクルを導入できました。」

Leica Geosystems
エンジニアリング マネージャー
Scott Gemmell氏

Leica Geosystemsは世界的な測量ソリューションの設計会社です。世界中の政府や産業界から信頼される同社は、空間情報の取得、分析、提供を行っています。

精密農業用自動操舵システムであるLeica mojoRTKの開発で、Leica Geosystemsは基板の1つの作成をある請負業者に委託しました。しかし、同社はこの決断を間もなく後悔することになります。

基板が戻ってきたのは予定より遅く、設計と製造のどの要件も満たされていなかったのです。機能しない基板と迫り来る製品リリースを目の前に、Leicaは請負業者にやり直しを求めるか、それとも社内で設計を全面的に修正するか、という選択を余儀なくされました。

Leica Geosystemsの農業部門でエンジニアリング マネージャーを務めるScott Gemmell氏が決断を下すまでに時間はかかりませんでした。Leica Geosystemsのモットーは、「when it has to be right (最高の成果は正しい選択から)」であり、この設計を社内で完成させる必要があるのはGemmell氏にとって当然のことだったのです。とはいえ、一筋縄には行きそうもありませんでした。技術者は基板の設計データを再取得してファイルを変換し、PCBを慎重に作成し直す必要がありました。

幸いなことに、解決策を探し回る必要はありませんでした。実は、Gemmell氏のチームはAltium Designerを入手し、その最新機能を活用し始めたところだったのです。Altium Designerの機能は、チームの設計手法を完全に変えるものでした。

「コンポーネント、事前承認済みの回路図シンボル、フットプリントを回路図に直接、ドラッグ&ドロップするだけです。この機能とAltium Designerの他の機能を利用することで、設計プロセスの見直し、方向性の変更、無駄のない開発戦略の策定が可能になりました。」

Leica Geosystems
エンジニアリング マネージャー
Scott Gemmell氏

 

1つのツール、複数のソリューション

製品開発における筐体へのPCBの配置では、設計チームが繰り返しの作業を行わなくてはならないことが多々ありました。通常、その後にはいくつもの面倒で時間のかかる修正作業が待っていました。しかし、Altium DesignerによるMCAD-ECAD共同作業により、チームはこれらの修正作業を削減することができました。  

最終的には、IGES形式とSTEP形式のファイルを使用することで、工業設計チームとより緊密に連携できるようになりました。新しいデータ共有機能を通じて、電気チームと機構チームによる最終的な設計での共同作業が可能になったのです。

Altium Designerの統合データベース ライブラリにより、Gemmell氏と技術者チームは、外部のデータベースに保存されている一覧やコンポーネントに直接、リンクできるようになりました。この機能では、さまざまなデータベースからコンポーネントを選択して配置し、プロジェクトに固有のライブラリを作成することができます。また、これらのデータベースを独自のデザインスペースから容易に更新して管理することも可能です。

「コンポーネント、事前承認済みの回路図シンボル、フットプリントを回路図に直接、ドラッグ&ドロップするだけです。この機能とAltium Designerの他の機能を使用することで、設計プロセスの見直し、方向性の変更、無駄のない開発戦略の策定が可能になりました」とGemmell氏は話しています。

統合ライブラリは、コンポーネントの調達とコストの見積もりにも役立っています。「生産サイクルが大掛かりなため、統合ライブラリを使用して製品のコストを見積もり、製品の納期を短縮しています。」

Altium Designerの効果的な3D visualizationエンジンとこの機能によって、チームは自信を持ってLeica mojoRTKの設計を進めることができました。チームの試作に大きな違いがあることを目の当たりにしたGemmell氏は、この機能によって最終的なPCBを正確に可視化できるようになったと述べています。

Gemmell氏は次のように話しています。「3Dのインターフェースは開発を大きく加速化し、試作に対する私たちの自信を高めてくれます。それは、大金を費やす前に最終的な保証を与えてくれるものなのです。」

チームは、機構設計とPCB間における3D MCAD-ECADのリアルタイムの動的クリアランスチェックも活用しています。Altiumでしか提供されていない統合設計環境と相まって、回路図や基板の設計全体に反映されることを理解しながら、その場で変更を加えることができます。

「3Dのインターフェースは開発を大きく加速化し、試作に対する私たちの自信を高めてくれます。それは、大きな投資の前に得られる最終的な保証を与えてくれるものなのです。」

Leica Geosystems
エンジニアリング マネージャー
Scott Gemmell氏

プロジェクト/システム全体の成功

Leica Geosystemsは、Altium Designerを利用してmojoRTKを無事に完成させ、市場に投入しました。その後、この製品は農産業界全体に導入されています。

しかし、Gemmell氏とチームが成し遂げたのはそれだけではありません。「Altiumは、電子機器の設計方法を完全に変更しました。生産性が25%アップしたほか、Altiumからの定期的な更新により、設計も大幅に改善されています。当社のチームは、早く学び、早く実行できる新しいサイクルを見つけました。」

Leica Geosystemsは外部の支援に頼ることなく、設計プロセスを内製化、前進させることができようになりました。それは、すべてAltium Designerのおかげです。

Altium Designer
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