平均的な知識労働者は、1週間のうち28%の時間を電子メールの管理に費やしており、役割に特化した作業に従事しているのは半分以下の39%に過ぎません。 

インターナショナルデーターコーポレイション(IDC)、マッキンゼー・グローバル・インスティテュートによる分析

エンジニアと経営者の間に立つチームリーダーは、双方の活動に関する情報をそれぞれに提供し、全員が常に満足できるようにしなければなりません。また、こうした情報がチームのプロジェクト完了に向けた作業の邪魔になってはならない一方で、製品開発に関する細かな情報を毎日のように報告して経営者を心配させてもいけません。ここで求められるのは、多すぎず少なすぎず、適切な分量の情報がリーダーから提供されることです。

経営者とのコミュニケーション

当然ながら、経営者が主に気に掛けるのは予算や納期であり、細かな内容はチームリーダーに委ねられます。技術側でプロジェクトがスムーズに進捗していることを経営者に対して断言するためには、リーダーがプロジェクトの進捗をすばやく把握し、深刻なリスクが発生する前に複雑な要素を予測して、それらを軽減しておく必要があります。財務面についても、機能性を犠牲にすることなく予算を守る責任があります。

コストと部品の管理
予算を守り、承認済みの部品だけを使用する


チームとのコミュニケーション

プロジェクトを完成させて経営者を満足させることがチームリーダーの仕事です。詳細事項についてはチームメンバーに任せます。ここでは、プロジェクト期間を通じてチームと効果的かつ効率的なコミュニケーションを図りながら、負担にならない形で必要な情報を伝えなければなりません。大量のメールの中から背景事情を見つけ出すような時間の無駄使いが発生しないよう、設計環境で直接コミュニケーションを図ることが理想的でしょう。予算を伝えたうえで、チームが承認済みの部品やベンダーを使いながら、プロジェクトの目標達成に向けて、新しくクリエイティブな方法を自由に見つけられるようにする必要があります。そのためには、チームが最善を尽くすために必要な情報を提供しなければなりません。

テンプレートとマネージドプロジェクト
データの整合性を確保しながら、エンジニアの生産性を維持する


プロジェクト管理

予算とスケジュールが設定されると、チームリーダーにはそれらを順守する責任が発生します。ここでは、費用の目標から逆算し、使用する部品を選択して承認しなければなりません。また、正しいドキュメントの維持、最適なテンプレートの構築と使用、適切なレポジトリでのプロジェクトデータの保存を行うようエンジニアに指示する必要もありますが、これらが大きな負担にならないようにするにはどうすればよいでしょうか? さらに、潜在的に最も重要になるのが、すべての仕様や要件を満たす承認済みの設計だけが製造の工程に送られるように承認プロセスを管理することでしょう。

設計での連携、承認、リリース
チームのプロジェクトフローを管理する