PCB テキスト ストリングの改善
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このバージョンでは、PCB テキストオブジェクトに関する多くの改善点があります。テキスト ストリングをより正確にコントロールして定義できます。
テキスト位置調整
選択したストリングの基準点や位置調整の原点は、小さい x で示されます。これは、Properties パネルにある Location の値です。
テキストの動作を変更し、justification オプションを予測できるようになりました。以前のバージョンで、ストリングの Location は、ストリング基準線の左端 (ディセンダーを除く) でした。これは、境界ボックスがインタラクティブに大きくなった場合、ストリング境界ボックスの左下へ変更されました。
この更新で、Justification とストリング原点は、同じ基準点 (小さい x で示された) を使用します。ストリング原点の位置は、Justification を変更すると変わり、ストリング境界ボックス (または、justification が Center の場合、境界ボックスの中心点) の適切なハンドルになります。Justification を変更すると、Location X/Y の値は再計算、更新されます (基板上のストリングの位置は維持)。テキストをドラッグ、回転する時にも同じ点が使用されます。
Justification オプションが有効にならないことがあるのは何故ですか?
以前のバージョンで作成した PCB を開いた時、異なるストリング原点が使用されるようになったため、justificationオプションは有効になりません。以前のバージョンで、PCB ストリングの原点は、下図のように常にストリング基準線の左端でした (絵文字のディセンダーは無視)。テキストは位置調整を対応していましたが (境界ボックスのサイズを変更したら)、原点は常に左下のままで、ストリングは Size 設定で定義した境界ボックス内で調整しました。
このストリングの位置調整の更新により、古い PCB ファイルで読み込まれたストリングの Location は、ストリング基準線の左端として表示されます。これは、有効な位置調整の基準点ではなくなったので、justification オプションは有効になりません。Justification を有効にすると、ストリングは基板上の同じ位置のままですが、Location 値は再計算され適切な値になります。
ストリング サイズ
ストリングのデフォルトの Size は、ストリングを囲うことができる最小の四角形 (境界ボックス) で、Properties パネルの Width と Height 設定として表示されます。Width と Height は、選択した Font プロパティと Text Height に基づいて自動で計算されます。
Text Offset と Margin Border オプション
Properties パネルの Border Mode 領域で、PCB テキスト ストリングの全てのタイプ (バーコード以外) の Text Offset と Margin Border を定義できます。
ストリングを選択した時、ハンドルは各コーナーと各端の中央に表示されます。ハンドルをクリックしてドラッグし、ストリングの Size 設定を変更できます。これにより、ストリングの境界ボックスのサイズが変わります (ストリングの文字サイズではありません)。境界ボックスがストリングより大きい場合、Justification オプションを変更すると、ストリングは、justification 設定に合うよう境界ボックス内で移動し、Location 値が更新されます。境界ボックスのハンドルは、その justification 用のストリング原点になります。
ストリングの境界ボックスのサイズをインラクティブに変更するだけでなく、Margin Border 欄へ値を入力して、その量だけ境界ボックスを拡張できます。
新しい Modified_Date と Modified_Time のスペシャルストリング
PCB ドキュメントに 2 つのスペシャルストリングを追加しました。.Modified_Date と .Modified_Time スペシャルストリングは、PCB ドキュメントを最後に変更した日付と時間を表示するために使用します。