セレクトと表示の改善
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Altium Designer 17.0 では、回路図と PCB デザイン領域内でオブジェクトをセレクト、表示する機能を改善し、また新しい機能も導入しました。これには、新しい Lasso セレクト機能(自由な形状でオブジェクトをセレクト(また、セレクト解除)できます)や、スマートドラッグ セレクション機能(マウスの領域で囲う方向に依存して、セレクト機能が変わる)が含まれます。これらの改善により、必要なオブジェクトを素早く、容易にセレクトできます。
PCB Lasso セレクト
Lasso セレクション機能は、PCBエディタ、PCBライブラリエディタで使用でき、投げ縄を投げるように、設計オブジェクトを素早くセレクトできます! メインメニューから Edit » Select » Lasso Select command を選択して使用します(または、キーボード S, E を使用します)。この機能には、以下の 2 つのモードがあります:
- Free-form - 投げ縄のように、自由な形状でセレクション領域を指定して、必要な設計オブジェクトを統合できます。
- Polyline - 多角形の 'lasso' セレクト機能。このモードは、より正確にオブジェクトをセレクトする必要がある時、free-form モードより望ましい場合があります。このモードは、45 度で回転したコンポーネントがあるデザインで(または、デザインが直交していない、フレキで作業している時)役立ちます。
コマンドを実行後、カーソルは十字に変わります。lasso セレクションモードになります。セレクションは、以下の操作で行います:
- クリック、または Enter を押して、lasso の開始点を確定します。
- 現在のモードは、Status Bar に反映されます。Spacebar を押して、Free-form と Polyline モード間を切り換えます。
- Free-form モードで、カーソルを移動し、セレクション領域の外形を作成します。開始点に戻って、クリック、または Enter を押し、最後のカーソル位置を確定します。
- Polyline モードで、多角形の頂点をクリックし、セレクション領域の形状を定義します。開始点に戻って、Enter を押し、最後の頂点を確定します。
- 定義した lasso 領域内のオブジェクトは、セレクトされます。lasso セレクションモードを終了します。
右クリック、または Esc キーを押して、lasso セレクションモードを終了できます。
PCB での新しい Lasso セレクション機能の補足として、逆の Lasso セレクト解除機能があります。メインメニューから Edit » DeSelect » Lasso Deselect command を選択して使用します(または、キーボードX, E を使用します)。この機能は、前の項目で説明した内容と同じ動作になりますが、定義した lasso 領域内でオブジェクトのセレクトを解除します。
回路図 Lasso セレクト
Lasso セレクション機能は、回路図エディタ、回路図ライブラリエディタで使用でき、メインメニューから Edit » Select » Lasso Select command を選択して実行します(または、キーボード S, E を使用します)。PCB 領域と違い、回路図での lasso セレクションは、free-form モードのみです(多角形の lasso モードはありません)。
コマンドを実行後、カーソルは十字に変わります。lasso セレクションモードになります。セレクションは、以下の操作で行います:
- クリック、または Enter を押して、lasso の開始点を確定します。
- カーソルを移動し、free-form によるセレクション領域の外形を作成します。
- 開始点に戻って、クリック、または Enter を押し、最後のカーソル位置を確定します。
- 定義した lasso 領域内のオブジェクトは、セレクトされます。lasso セレクションモードを終了します。
右クリック、または Esc キーを押して、lasso セレクションモードを終了できます。
回路図での新しい Lasso セレクション機能の補足として、逆の Lasso セレクト解除機能があります。メインメニューから Edit » DeSelect » Lasso Deselect command を選択して使用します(または、キーボードX, E を使用します)。この機能は、前の項目で説明した内容と同じ動作になりますが、定義した lasso 領域内でオブジェクトのセレクトを解除します。
スマートドラッグ セレクト
このバージョンでは、回路図、回路図ライブラリ、PCB、PCB ライブラリエディタのワークスペース内で直接、ドラッグしてセレクトする機能がより高性能になりました。どのような機能を使い、何をセレクトするかは、四角い領域で囲ってセレクトするドラッグ方向に依存します:
- 左から右へセレクションウィンドウをドラッグ - セレクション領域内に完全に含まれるオブジェクトをセレクトします。この動作は、Edit » Select » Inside Area コマンド(Schematic、または PCB で)を使用した時と同じです。
- 右から左へセレクションウィンドウをドラッグ - セレクション領域内に完全に含まれる、またはその境界に接触するオブジェクトをセレクトします。この動作は、Edit » Select » Touching Rectangle コマンド(Schematic、または PCB で)を使用した時と同じです。
セレクションのどのモードが使用されているかは、色で判別できます。デフォルトでは、左から右へドラッグした場合、青色の四角形 になり、右から左へドラッグした場合、緑色の四角形 になります。
Edit » Select » Select Overlapped コマンド のデフォルトのショートカットを変更しました。以前は、Tab キーでしたが、現在は、Shift+Tab です。
セレクションを追加するには、Shift キーを使用しますが、重なっているオブジェクトのセレクションを切り換えるには、Shift+Tab を使用します(最初にセレクトした情報は失われません)。
Select Next コマンドの改善
Edit » Select » Select Next コマンドは、デザインで最初のオブジェクトをセレクトしてから、論理的な階層に基づいた次のオブジェクトをセレクションに含めるために使用します。Altium Designer 17.0 で、この機能を改善し、以下の論理的なセレクション 'フロー' で切り換えできます:
- トラックセグメント ---> 同じレイヤ上にある全ての接続されている(接触している)トラック ---> 全ての接続されている銅箔 ---> 関連するネットの全てのエレクトリカルオブジェクト
- 接続されているパッド ---> 同じレイヤ上にある全ての接続されている(接触している)トラック ---> 全ての接続されている銅箔 ---> 関連するネットの全てのエレクトリカルオブジェクト
- 接続されていないパッド ---> 関連するネットの全てのエレクトリカルオブジェクト
- ビア ---> ビアに関連するレイヤ上にある全ての接続されている(接触している)トラック ---> 全ての接続されている銅箔 ---> 関連するネットの全てのエレクトリカルオブジェクト
- 銅箔 (リジョン/ポリゴン/フィル) ---> 全ての接続されている銅箔 ---> 関連するネットの全てのエレクトリカルオブジェクト
- フリーパッド/ビア ---> パッドと同じレイヤ上にある、またはビアに関連するレイヤ上にある全ての接続されている(接触している)トラック ---> 全ての接続されている銅箔 ---> 関連するネットの全てのエレクトリカルオブジェクト
更に、この機能は、複数の異なるネットのオブジェクトを同時にセレクトできます。
PCB で未配線のコネクションをセレクトする機能は、ActiveRoute 機能を使用する時に便利です。セレクションは、以下の方法で実行できます:
- Alt キーを押しながら、コネクションをクリックします。
- Shift キーを押しながら、連続してコネクションをドラッグで囲い、追加でセレクトできます。
- Alt キーを押しながら、右から左へドラッグで囲い、セレクトします。四角形の領域で囲った領域内の、または四角形の領域に接触するコネクションがセレクトされます。
以前のバージョンの Altium Designer では、シングルレイヤモードでインタラクティブ配線中、現在のレイヤに無い銅箔オブジェクトをセレクトできてしまいました。現在のレイヤは、そのオブジェクトに関連するレイヤに変更され、配線は、間違ったレイヤでそのオブジェクトから開始されました! これは、シングルレイヤモードを使用して、他のレイヤ上のオブジェクトが非表示の時、更に問題でした - そのため、空きスペースと思われた箇所をクリックしても、実際は、'空きスペース' ではありませんでした。Altium Designer 17.0 では、インタラクティブ配線中、他のレイヤ上のオブジェクトをセレクトするこの機能は、無効で、シングレイヤモードを使用している時、現在のレイヤ上の空きスペースに配線できます。