新しい配線後の Glossing 機能

現在、バージョン 18.0. をご覧頂いています。最新情報については、バージョン 新しい配線後の Glossing 機能 の 17.0 をご覧ください。

Altium Designer 17.0 では、新しい配線後の glossing 機能を追加しました。この機能は、セレクトしたトラックへ適用され、それらのトラックセグメントで定義されている全体の配線の質を改善します。また、この機能は現行のバージョンでは不完全ですが(例えば、この機能は、アークには適用されず、パッドへの接続に関するデザインルールは遵守されません。)、以降のバージョンで改良する予定です。

利用

glossing 機能は、以下から実行できます:

  • メインメニューからEdit » GlossRoute » Gloss Selected になります)コマンドを選択します。
  • ショートカット Ctrl+Alt+G を使用します。

使用方法

このコマンドを実行する前に、デザインワークスペースで、glossing を適用したいトラックをセレクトしていることを確認してください。

glossing のために、配線ネットをセレクトするには、以下を行います:

  • 配線内のどれかのセグメントをセレクトします。それから、Tab を押して、セレクトしたトラックに接続されている、そのレイヤ上の全てのトラックをセレクトします。Tab を 2 回押すと、セレクトしたトラックに接続されている、全てのレイヤ上の全てのオブジェクトがセレクトされます。
  • Click+Drag を使用して、マウスの領域で右から左へセレクトし(マウスの領域で囲った領域が接触する箇所をセレクトするモード)、複数のネットのトラックセグメントをセレクトします。それから、Tab キーを使用して、セレクトしたトラックに接続されている、そのレイヤ上の全てのトラックをセレクトします。
  • 配線ネットの特定の部分のみ gloss するには、その両端のトラックセグメントをセレクトします。それから、Gloss コマンドを実行します。セレクトしたセグメント間(セレクトしたセグメントも含む)の配線のみ、gloss されます。

IMAGE

結果

コマンドを実行後、セレクトしたトラックを以下の方法で修正します:

  • 適切な位置で、トラック端を維持します。
  • 規則正しい方向(45度で割り切れる角度)のセグメントを使用します。

修正内容は、glossing のためにセレクトするものに依存します:

  • 単線(差動ペアでない)に関して、配線長をできるだけ短くします。また、プリミティブを調整するための配線の接合点は、"適切に"(鋭角でない、または正しい角度) 維持されます。また、パッドへも適切に接続されます(しかし、パッドへの接続に関するデザインルールは、現在、遵守されません)。
  • 差動ペアネットに適用した時、"zipped" の配線として認識されます(ペアが、既に定義した差動ペアギャップにある場合)。その目標は、unzipped 部分の長さを短くし、ペアを "zip-up" することです。unzipped 部分の配線長は、可能な場合、同じになります。Glossingは、できるだけ配線長が短く、配線がスムーズになるよう、そして、平行配線と配線長のバランスは犠牲にしないで各 unzipped と zipped 部分に適用されます。
  • 複数の配線/ペアに関して、妨害している箇所が gloss された後、まっすぐにします。しかし、これは、場合によっては、処理時間を最小にするために実行されない場合があります。配線の束を gloss した後、gloss されない配線がある場合、glossing コマンドを再度、実行してください。

考慮すべき事項

  • gloss したくない配線は、ロックしてください(これらは、自動で除外されます)。
  • 差動ペア配線に適用した時、Glossは、これらを zipped ペア(差動ペアギャップで維持される必要がある)として認識します。Glossの目標は、unzipped 部分の長さを短くし、ペアを zip-up することです。unzipped 部分の配線長は、可能な場合、同じになります。しかし、Gloss は、ペアの短い方へ meander を追加しません。配線長のバランスが自然に取れない場合、ペアは、そのままバランスが取れないままになります。
  • 差動ペアパッドへの接続方法を考慮し、その質を改善します。しかし、Gloss により、パッドへ接続する配線長を一致させることは行われません。
  • 折り曲げ角度が 45 度でないトラックは、gloss されません。
  • アークは、現在、gloss されません。以降のバージョンでアークも対応する予定です。

 

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注記

利用できる機能は、Altium 製品のアクセスレベルによって異なります。Altium Designer ソフトウェア サブスクリプション の様々なレベルに含まれる機能と、Altium 365 プラットフォーム で提供されるアプリケーションを通じて提供される機能を比較してください。

ソフトウェアの機能が見つからない場合は、Altium の営業担当者に連絡して 詳細を確認してください。