管理された回路図シート

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デザイン content の再利用は、製品開発会社が望みそこから利益を得ることができます。時間を節約するだけでなく、既にテストされている以前のデザインを容易に再利用できます。デザインの再利用は、コピー貼り付けの方法が多いですが、ロックした content (以前と同じものとして保証されます)が必要です。コンポーネントの色、または抵抗値は素早く変更できません。content を再利用する場合、いつでも入手できるコンポーネントを使用する必要があります(content を配置しそれを接続します)。 

Altium Designer では、個々のコンポーネントから 'chunk of design' レベルへ移動できる、デバイスシートと呼ぶものを通してデザインの再利用が可能です。デバイスシートは実際、標準の Altium Designer の回路図シートですが、通常の回路図シートと区別して保存、使用します。デバイスシートの概念は 1 つの回路図シートに制限されません。他のデバイスシートのツリーのトップであるデザインでデバイスシートを配置できます。 

また、デバイスシートはコントロールされた環境の Altium Vault でコンポーネントのように保存できます。デバイスシートを vault に保存した時、それは Managed Sheets と呼びます。Managed Sheet は、vault コンポーネントのように vault からデザインへ配置します。必要ならば、レビジョンプロセスをコントロールして vault コンポーネントのように修正できます。また、それらのライフサイクルを vault コンポーネントのように管理(試作、量産等のための準備)できます。 

Managed Sheet とは何ですか?

Managed Sheet は、Altium Vault に保存されているコンポーネントやワイヤを含む Altium Designer の回路図シートです。そのため、他のデザインで再利用できます。Managed Sheet は、デバイスシートのように、標準の Altium Designer の回路図シート(他の回路図シートのように作成、編集した)です。その違いは、Managed Sheet は Altium Vault に保存されますが、デバイスシートはハードドライブ上のフォルダに保存されると言うことです。Managed Sheet の概念は 1 つの回路図シートに制限されません。Managed Sheet のツリーのトップであるデザインで Managed Sheet を配置できます。 

content を再利用したい時(管理された再利用できる content になります)、デバイスシートから Managed Sheet へ移動します。つまり、デザイン content のリリース、revision 状態、lifecycle 状態をコントロールできます。管理された content を作成することで、デザインで使用する Managed Sheet のレビジョンを容易に識別し、必要な時にソースに戻って追跡できます。また、それは管理された content であるため、必要な時に変更、更新できます。また、そのシート上のコンポーネントやそのシートを使用するデザインを追跡できます。これにより、変更したシートの情報を既存のデザインへ反映する必要がある場合、または、特定のデザインで以前のレビジョンを使用し続ける必要がある場合、必要な情報を得ることができます。  

Managed Sheet は、デバイスシートのように容易に既存のデザインを再利用できます。

Managed Sheet をデザインへ配置 

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通常の回路図シートでない Managed Sheet を現在のデザインに含める方法をご紹介します。通常の回路図は File メニューからプロジェクトへ追加しますが、vault コンポーネントを配置するのと同様に、vault から Managed Sheet を配置してプロジェクトへ追加します。Vaults パネルを表示するために Altium Designer の右下にある System ボタンをクリックします。

Managed Sheet の違いは、vault で右クリックしてから Place を選択した後、シートを参照するシートシンボルを配置すると言うことです。シートシンボルを配置する時、Altium Designer は、シートシンボルが表す Managed Sheet をコピーします(\Managed\Sheets と呼ばれるサブフォルダ内で vault からプロジェクトフォルダへ)。各 Managed Sheet のコピーはここで(システムで生成された固有の名称(編集してはいけない)によって識別されたサブフォルダ内で)保存されます。free の回路図で Managed Sheet のシートシンボルを配置できないことに注意してください。ターゲットシートはプロジェクトの一部である必要があります。 

Managed sheet は、コンポーネントを配置するのと同じ方法で Altium Vault から配置します。

Managed Sheet をデザインへ配置したら、プロジェクト構造を表示しそのシートを閲覧するためにプロジェクトを再コンパイルします。 

Managed Sheet を作成

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Managed Sheets は vault に保存されるため、コンポーネントも vault に保存できます。その方法で、vault が提供する管理された content システムの利点を活用できます。これは、Managed Sheet(Children)上で使用したコンポーネントを識別しその場所を確認することができます。また、Managed Sheet がどのデザインで使用されたか(使用された場所)を識別しその場所を確認することができます。 

Altium Vault にコンポーネントを移行することや、それらを使用するデザインの更新についての詳細は、アーティクル Vault ベースのコンポーネント を参照してください。コンポーネントを vault で利用できると、標準の回路図シートを Managed Sheet に変換する準備ができます。  

標準の回路図シートを Managed Sheet に変換するには以下の方法があります:

  1. 現在のシート上にある(管理されていない)コンポーネントを、(管理された)vault コンポーネントに交換します。 
  2. 回路図シートを vault へリンクします。 
  3. 回路図シートを vault にリリースします。 

これらのステップの詳細を説明します。 

管理されていないコンポーネントから管理されたコンポーネントへ切り換え 

Altium Designer の Item Manager (Tools»Item Manager) では、シート(または、プロジェクト)内の管理されていないコンポーネントを見つけることができます。vault に無いコンポーネントを表示するために、Item Manager ダイアログで Show Unmanaged Items チェックボックスを有効にします。Item ManagerState 欄に、vault コンポーネントでない全てのコンポーネントがリスト表示されます。 

Item Manager を使用して、最初に vault のコンポーネントを検索し、それから一致するコンポーネントを vault で確認。

コンポーネントを更新するために、Update チェックボックスが有効であることを確認します。それから、Auto-Match Unmanaged ボタンをクリックします。Altium Designer では、適切なコンポーネントのための vault を検索します。vault の Comment の項目を検索するために、コンポーネントの Design Item ID を使用してマッチングが行われます。その検索が完了すると、Link Unmatched Components to Vault ダイアログが開き、各コンポーネントがリスト表示されます。ダイアログには 2 つの個別の領域があり、左側に各コンポーネントの Current Settings が右側に提案された New Settings が表示されます。  

コンポーネントの Design Item ID は、vault で一致するコンポーネントを検索するために使用します。

もし、一致するコンポーネントが見つかった、または見つからなかった場合、Messages 欄に詳細が表示されます。もし、複数の一致するコンポーネントが見つかって警告メッセージが表示された場合、そのコンポーネントを選択してから Choose Alternative Component From Vault ボタンをクリックします。Value Component Chooser ダイアログが開くのでコンポーネントの Item-Revision を選択します。  

全てのコンポーネントが一致したら、Link Unmatched Components to Vault ダイアログを閉じることができます。それから、Item Manager で Generate ECO ボタンをクリックします。ECO を実行して、管理されていないコンポーネントを、管理されたコンポーネントに置き換えます。シートを vault へ保存、リリースする準備ができました。 

回路図シートを Vault へリンク 

データを vault へ追加する前に、そのデータを '所有する' ために vault で Item を定義する必要があります。vault へ回路図をリリースする前に、Item を作成できます。または、リリースプロセス中に Item を作成できます。リリースプロセスで Item を作成する方法を以下に説明します。 

最初のステップは、File»Link Sheet to Vault コマンドを選択してシートを vault へリンクすることです。そのリンクは、そのシートの Document Options で保存されるため、Document Options ダイアログが開きます。Item Revision の項目は空です。Choose ボタンをクリックして Choose Item ダイアログを開きます。そこで、新しい Item(必要な場合、右クリックメニューを使用して新しいフォルダを作成)を作成するために Add an item リンクを使用します。Create Item ダイアログで Item ID や description を入力します。vault の Description の項目は vault を検索する時に使用するため、description を入力する効果があります。ダイアログを閉じて回路図を保存します。 

回路図シートをリリースできるように Item を作成。

回路図シートを Vault へリリース 

シートが、vault の Item へリンクされたら、シートを vault へリリースできます。File»Release to <Name> Vault コマンドを選択します。データを vault へ追加する準備ができた時、確認ダイアログが表示されます。YES をクリックしてシートを vault へ渡します。

回路図シートは、vault 内の管理された Item-Revision です。

管理された回路図でコンポーネントを更新 

コンポーネントを更新し、vault へ新しいレビジョンを設定した場合、回路図上のコンポーネントを更新できます。Item Manager (Tools»Item Manager) は、回路図上のコンポーネントを更新するために使用します。Item Manager (Update チェックボックスの状態は重要ではありません)内のコンポーネントをクリックします。それから、ダイアログ下部の Choose ボタンをクリックします。Choose Managed Component ダイアログが開きます。デザインで使用されているコンポーネントの現在のレビジョンがハイライトされています。必要なレビジョンを選択し、OK をクリックしてダイアログを閉じます。それから、コンポーネントの更新プロセスを実行するために Generate ECO ダイアログをクリックします。  

Choose Managed Component ダイアログで、新しいレビジョンを選択して管理されたコンポーネントを更新。

あるいは、Component Properties ダイアログ内からコンポーネントを更新できます。コンポーネントをダブルクリックし Choose ボタンをクリックします。そして、記述したプロセスに従ってください。 

Managed Sheet Item の詳細を確認 

Related articles: Item と Item Revision, Item のレビジョンとライフサイクル状態の管理 - Item 画面

管理されたデザイン content で作業する重要な面は、Item の revision や Lifecycle 状態を確認、更新できることです。これらの動作の両方とも、Item 画面で実行できます。管理されたシートの Item 画面を開くには、最初に vault 内のシートの場所を確認します。それから、そこで右クリックし Full Item details を選択します。下図のように、Item の詳細が Altium Designer のメイン領域に表示されます。 

Item 画面は、管理された Revision 状態と Lifecycle 状態へ使用します。セルを右クリックしコマンドを実行します。

新しい Item-Revision を作成するには、Item 画面の Item-Revision のセル上で右クリックします。そして、Establish Planned Revision XX コマンド(メニューの下部にある Revision 状態を変更するコマンド)を選択します。更新、管理されたシートを vault へリリースする前に、新しい Item-Revision を作成する必要があります。 

管理された回路図レビジョンを更新

もし、コンポーネントを更新、またはシートのレイアウトを変更したような、管理されたシートへ変更がある場合、シートを vault へ再リリースする必要があります。以前の項目で記述した通り、再リリースする前に Item 画面で新しい Item-Revision を作成する必要があります。 

管理されたシートへのデザイン変更が完了したら、ファイルを保存します。それから、File»Release to <Name> Vault コマンドを選択します。シートは、vault の最新の Item-Revision 下に自動で保存されます。vault の Item で見てこれを確認できます。必要ならば、vault メニュー(vault パネルの左上)の Refresh All コマンドを使用します。 

管理された回路図の Lifecycle 状態を更新 

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Lifecycle 状態は Item 画面で更新されます。管理されたシートの Item 画面を開くには、最初に vault のシートの場所を確認します。それから、そこで右クリックし Full Item details を選択します。Lifecycle 状態を変更するには、Item 画面の Item-Revision Lifecycle 状態のセル上で右クリックします。そして、必要な Lifecycle 状態コマンドを選択します。Revision 状態を変更するコマンドはメニューの中央にあります。  

右クリックメニューを使用して、Revision 状態、または Lifecycle 状態を変更。この図では、Lifecycle 状態は Approve For Prototype へ変更されています。 
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注記

利用できる機能は、Altium 製品のアクセスレベルによって異なります。Altium Designer ソフトウェア サブスクリプション の様々なレベルに含まれる機能と、Altium 365 プラットフォーム で提供されるアプリケーションを通じて提供される機能を比較してください。

ソフトウェアの機能が見つからない場合は、Altium の営業担当者に連絡して 詳細を確認してください。

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